『オフイスのデスク、可なり大きいデスクですが、これに腰かけて、マスオさんが電話をしています。「今日ボーナスがでたからね、クツを買って行ってやるよ、足はなんもん」と尋ねています。受話器から「九半よ」と聞こえてきます』
『タラちゃんを背負ったサザエさんが、柱の高い位置に取り付けられた壁掛け電話機(デルビル磁石式壁掛け電話機)にすがるようにして、受話器を耳に当て、背伸びして送話機に向かって「まーあなたって本当にいいかたね!」「わたしあなたと結婚してよかったわー」と言っています』
『サザエさんが持っている受話器は、八百屋さんのお店に取り付けられた壁掛け電話機の受話器で、その八百屋さんの店先には、店のオバサン、買い物客の叔母さんと、若奥さんがいて、サザエさんをキョトンとして見ています。皆、サザエさんの幸せで嬉しそうな声を聞いていたようです』
『サザエさんは、さらにお店のご主人のオジサン、買い物に来たご婦人の5人の人達に微笑みかけられて、頬を赤らめ、「お電話ありがとうございました」とすごすごと立ち去りました』
サザエさんの四駒漫画です。
この漫画では、靴のサイズを、まだ文で表記していたのが通常であったような時代です。
確かに、靴のサイズを“文”で言っていましたね。
プロレスのジャイアント馬場の16文キック、大きな靴を言い表すには、センチで言うより“文”がぴったりです。
電話機として、懐かしいアンティークな壁掛け電話が出てきます。
お借りした写真で見るとこんなものでした。
電話機を、家庭に引くのも、昭和30年代では難しい時代で、家庭に普及していなかったのでしょう。
サザエさんは、八百屋さんまで出かけ電話を借りたようです。
振り返ると、携帯電話が普及し、見えない相手と手軽に通話できる今日からは、思いつかないことでしょう。
この漫画では、マスオさんの愛妻家振りを描いています。
まだまだ、出て来るでしょう。
