林に囲まれたグラウンド。
そのグラウンドに三面のサッカー場を作られ、子供たちが、練習している。
はしゃいだ、嬉しそうな声が響き渡っている。
三面を取っても尚、広い空き地が有り、芝生が生い茂っている。
昆虫がいるのか、数羽の小鳥が追っかけている。
これらの小鳥に混じって、1匹のカラスが飛び跳ねている。
このカラスは、スマートで引き締まった姿をしている。
この公園には、周りの林に沢山のカラスが住んでいるが、それらのカラスはずんぐりな感じで、騒がしく群れ騒ぐカラスであるのに対し、このカラスは、孤独で高貴に見える。
地面を盛んにピヨーンピヨーンと飛び跳ねている。
その内、地面を蹴るように飛び立つと、街灯の照明の笠の上に跳び移り、首をクルリクルリとひねりながらこちらを覗っている。
このカラス、ゴミ集積場の群がるハシブトガラスと異なるハシボソカラスのようだ。
石を投げるような仕草をすると、「ガアーガアー」と体に似わない様な図太い鳴き声を出しながら飛んで行ってしまつた。
朝、バス停でバスを待っていると、立て看板の上で突然「ガー」と鳴くカラスに驚かされる。
向うの方には、ゴミ集積場が見え、其処には、カラスが群がり、人や車が通り過ぎると、地上に降り立ち、ゴミ袋の傍に跳ねていき、ゴミ袋の中身を突き始めた。
近くの電線の上にも何匹かが、飛び降りようと身構えている。
その姿は、近くの立て看板の上のカラスと違って、体が大きく、嘴も大きい、おでこの上が盛り上がっているように見える。
この群れているカラスは、ハシブトカラスのようである。
傍の立て看板の上に留まっている孤高のカラスを寄せ付けない。
ゴミ集積場のゴミ袋の周りには、既に数羽のハシブトカラスが競い合って、生ごみを突きだし、周りに散らかし始めた。
立て看板の上の孤独なカラスは、近寄って行く。
群れているハシブトカラスの中に、恐る恐ると近づくと、隙を狙うかのように散らかされたゴミを素早く啄んでいる。
一頃、家庭ゴミを回収するのに大きなポリバケツが、使用された。
ゴミ収集車が来ると、清掃員がゴミだけバケツから車の中に移し入れていたように思う。
ポリバケツは、ビニル(ビニル以外のプラスチック性もあるが、以下、ビニルと言う)の袋に変わっていく。
ビニルのゴミ袋は、ポリバケツに入れて出され、ビニル袋だけが清掃車に投げ込まれるが、最近ではビニルのゴミ袋が、そのまま集積場に集められ、ゴミ袋はゴミ収集車に、袋がポイポイと投げ込まれていることが多い、作業が楽になっている
しかし、ビニル袋は、当初、無色透明で中身が見えた。
カラスは、好きなように突きだしていたようである。
集積場周辺に袋の中のゴミを散らかした。衛生かつ社会問題となった。
この弊害を除く為、黒色不透明のビニル袋が出回った。
しかしながら、公共自治体は、ゴミの分別収集を強化し、収集時、作業者が中身を見ることが出来るゴミ袋を使用せねばならなくなった。
中身が、人間の目では見えるが、カラスの目には見えないという都合のいいビニルのゴミ袋が有るのだろうか、しかし、その袋は開発された。
今は、そのようなゴミ袋が、「カラスシャット」と言う商品名で市販されている。
黄色に着色されたゴミ袋である。
しかし、黄色いゴミ袋は、ゴミ袋として100円ショップでは見かけたことはなく、また、ゴミ集積場にも黄色いゴミ袋を見かけたことはない。
黄色いゴミ袋のカラス被害の減少効果は間違いなくあるとテレビ番組でも報道している。
このようなゴミ袋をどのように開発したのだろうか。