今年は雪降らないのかな?テレビでは、雪が降るかもしれないと言っていたのにやっぱり降らない。

このまま、雪で遊ばないで、僕の1年生は終わってしまう。

1年生は、後1ケ月半で終わりだ。

新入生の時から見ると、僕は大きく成長したみたいだ。身長も伸びた。足も速くなった。

この間、給食の時、友達が新しいマヨネーズの開け方が判らないようだったので、僕が丁寧に教えてあげたんだ。

見ていた先生が、ママへの連絡帳に、「親切で、見違えるように成長しました」と、僕のことを褒めていた。すこし、恥ずかしかった。

今日は給食当番だ。当番の友達と給食の準備だ。

友達が「お~い、早く来いよ」と呼んだ。

廊下は走ってはいけないことは判っていたけど、つい走った。

ところが、走っていると、バタッと倒れてしまった。左手を胸の下にして倒れていた。僕は、痛みをこらえ、平気な顔をして、給食当番をし、給食を食べた。

昼休み、胸のところが痛い。

ぼくは、自分で医務室に行った。先生がいた。

部屋に入った僕を見て「どうしたの」と聞いた。

ぼくは、一寸小さな声で

「僕、さっき、廊下で倒れたんです。胸のここが痛いんです」

と左の胸のところを指さした。

先生はどれどれと、服を首のところまで持ち上げ、僕の胸を見た。

「あれ、少し赤くなっているね。でも、たいしたことはないよ。おまじないの薬をつけとこう」と言いながら、薬棚から何か小さな瓶を取り出して、瓶の中なものを手のひらにちょんちょんと乗せると。それを僕の胸に塗ってくれた。

冷っとして、心地よかった。

「これでよし、大丈夫だよ。だけど廊下を走ったら駄目だぞ」とほほ笑んだ。

僕は、「先生ありがとうございました」とお礼を言った。

学校から帰り、ママが買い物に行くと言うので、ついて行った。

お菓子売場に行くと、あれ、ピコちゃんがちょこちょこと棚の前で動いている。

「ピコちゃん」と声をかけた。ピコちゃんは、今日はピコママと一緒だ。

「欲しいもの見つかった」

「お兄ちゃん、チョコレートって美味しいの」と聞いてきた。

美味しいと言わない方が良いかな。

でも仕方ないので

「うん。とても美味しいよ。でも僕は、あまり好きではないんだ」

と答えた。

「ピコは食べて見たいけれど、大人になってからだよね、お兄ちゃん」と言って、他のお菓子を取っていた。

ピコちゃん、サヨナラ、ママのところへ行くね、と言って別れた。

家で、夕食を食べていると、ママが、「学校からの連絡帳はどうしたの」と言った。

アッ!僕は今日の学校のことすっかり忘れていた。

ランドセルから連絡帳を持ってきた。ママに見せた。

そこには、昼休みのことが書いてあった。

医務室の先生が、僕の先生に連絡していたんだ。大したことはないと言って、まじないの薬を塗っただけなのに。

そして、僕はすっかり忘れていたのに。

ママに「連絡帳は、帰ったら直ぐに見せること」と、また言われた。