今日は、復習・予習は後でしよう。

学校から帰ると、サッカーボールをネットに入れ肩に担いで、広い公園行った。

友達も来ている。

サッカーボールを出して。

「おーい、ボールを蹴るよ」

「OK、いいぞ」

友達めがけて蹴った。

暫く、2人でトスの練習をした。

リンリンと自転車のベルの音が聞こえてくる。

すると「お兄ちゃん」と言う可愛い声も聞こえてくる。

ジーンズをはいて、3輪車に乗り、お婆ちゃんに押してもらっているピコちゃんだ。

僕は、友達に

「一寸、タイム」

とボールを蹴るのをやめた。

ピコちゃんのところに駆け寄り、

「ピコちゃん、今日は、ピコちゃんが、自分で3輪車が動かせるように特訓だ」

友達も、傍に立っている。

友達が、押し棒を持って3輪車を押してくれる。

僕は、ピコちゃんの足を掴んでペダルと一緒に動かした。

ピコちゃんの足に力が入らない。

自分で動かしていない。

「ピコちゃん、降りてごらん」

「いやだ」と言ったが、もう一度「降りて」と言って、抱えて降ろしてあげた。

「ピコちゃん、僕がペダルの押し方教えてあげるね」

3輪車にまたがった。

ああ!僕は大きくなっているんだ。

ハンドルの下に足がやっと入った。

「ピコちゃん、見ててね。ハンドルの上に乗せた足を、力を入れて踏むんだよ。ほら。前にすすんだでしょう。今度はこっちのペダルが上にあがったから、こっちの足に力を入れてペダルを踏むんだよ」

3輪車は、前にすすんだ。

見ていたピコちゃんは、

「うん、判った。やってみるね」

僕は、ピコちゃんと代わった。

ピコちゃんは、ペダルの上に足をのせて身構えている。

「最初だけ押してあげてよ」と、友達に言うと、友達は3輪車をそっと押した。

僕は

「ピコちゃん、高いペダルを踏んで」

と言うと、力を入れて踏んでいる、友達がゆっくり押してあげたので、ピコちゃんが自分で動かしたように見えた。

「ピコちゃん、今度は高いこっちのペダルを踏んで」

と、言われた通り、そのべダルを、力を入れて踏んでいる。

足の動かし方が判ったようだ。

暫く友達がゆっくり押してあげたので、ペダルを踏み続けている。

友達に、

「押すのをやめてみようよ」

友達は、押し棒を離した。

アッ、少し動いた。

僕たちが、

「ピコちゃん、自分で動かしたよ」

と言うと、

「ピコ、自分でできた」

と得意そうだ。

スタートの時は、どうしても動かせないので押してやった。

かなりの時間、3輪車に乗ったので、ピコちゃんは自分で乗れるようになった。

「今日はこれで終わりにしよう」

だが、ピコちゃんは、直ぐには止めなかった。

仕方ないので続けて乗せてあげた。

友達と一緒の、ピコちゃんの特訓は、上手くいった。

ピコちゃん、お疲れ様。

これから、一人で乗れるよ。

3輪車が楽しくなるよ。

良かったね、お婆ちゃんに買って貰って。