抗がん剤治療中も人それぞれやり方が異なると思います。

外泊や一次帰宅が出来る方、全く出来ない方。
娘は当時中学生で、整形外科の小児科預かりでした。整形外科の主治医は外出OKと言っていたが、小児科部長がNGで治療中の約300日間は病院屋外の空気に触れる事すら全く出来ませんでした。

でも少し前に骨肉腫で治療された高校生は治験では無く、病院独自のスケジュールで長く2年間ぐらい治療したので、途中一次帰宅が許されていたようです。

このように同じ病院でも年代や治療の仕方によっては変わるようです。

治療中に怖いのは2つあると思います。
一つはこの段階で転移が発見される事。
早めに情報を収集しておき、正しく納得いく処置が行われるようにシミュレーションしておきましょう。

もう一つは治療が中断してしまう事です。
抗がん剤治療中は悪い細胞も良い細胞も破壊してしまうので免疫細胞も数が少なくなります。
主に白血球の好中級の数で判断しています。
この好中級の数が減った時は免疫力が低下しているので最大限の注意が必要ですが、通常の時でも注意が必要です。

我々は普通に過ごしていても風邪をひきます。
好中級が下がっている時に風邪程度でも大変な事になります。
だから普通程度の注意ではダメなんです。

その他にも細菌が身体の中に入ってしまう感染症、インフルエンザ、新型コロナウイルスなどなど。

入院して安心していても、先生や看護師、面会者、清掃員、医療器具の営業マン、修理業者によってそういった病気が持ち込まれる場合もあります。

もしも、抗がん剤治療中に風邪ひいたらどうなるの?
もしも、抗がん剤治療中に感染症になったら?
もしも、抗がん剤治療中にインフルエンザ。
もしも、抗がん剤治療中に新型コロナウイルス。

こちらも自分自身で調べるまたは医師に聞いて、もしもなってしまった場合に正しい処置が行われるようにシミュレーションしておきましょう。

本当はもう一つ怖い事があります。
抗がん剤治療が効いていない事です。
しかし、はじめの抗がん剤治療中には分からないと思われます。
2度目、3度目となる場合は割と早い段階で判断されるかもしれません。
この場合も想定して次の手、次の手と選択肢をたくさん持っておく事が必要です。
その次の手の治療方法によっては取り掛かりに時間がかかる場合もあります。その病院ではやっていない場合は、予約、初診になります。主治医の紹介状が有れば早まる可能性もあります。
早めに医師に相談して根回しをしておきましょう。

とにかく、もしもを考えて次の手を用意しておく事が必要です。時間を空けず早く取り掛かる事が大事だと思います。