テレビの中でイス取りゲームをやっている。


高3娘。

「イス取りゲーム嫌いだったなぁ。何であんなに嫌いだったんだろう。」

と、思いを馳せている。


その気持ち分かるわ。

フルーツバスケットとかも嫌だよねぇ。


「そう!朝パンを食べた人!とか言われて、そうでもウソついて立たなかったよ。」

フルーツバスケットってそんなルールだったっけ?

私の子どもの頃は、誰が何のフルーツって決まってたから、逃げようがなかった。瞬発力がないから、すぐに座る場所を取られるし。

真ん中に立って、自分で考えたこと言わなきゃいけないなんて、更に苦痛。


ハンカチ落としも嫌だよねぇ。

と続けると、ポカンとする娘。知らないのね。

ルールを説明しようとしたけれど、どうなると負けだったんだっけ?と、肝心なところがモヤッとしている。

すかさずスマホで検索する娘。

「ハンカチに気づかずにタッチされると、円の中心に座らされる。これを便所という。なにそれ~。」

そうそう便所便所。

今思うと、何てヒドイ遊びなんだろう。


「ママは花いちもんめも嫌いだったでしょう?」

そりゃあ最後まで残るタイプだったからねぇ。

「あたしは、かわいいからYちゃんにしよう。ってすぐに選ばれるから。」

と、勝ち誇る娘。ハイハイそうですか。

花いちもんめによって、人気度が分かる。よく考えると、これもヒドイ遊びである。


レクリエーションの度にいや~な気持ちになる子どもの自分。どうしてかな?と考えると、みんなの前にさらされて、恥ずかしい思いをするのが嫌だったんだろうか。

端から見ると、きっとそんなに気に病むことでもないんだろうけれど、嫌なものは嫌なんだから仕方ない。

大人になった今は、笑って過ごせるけれど、できれば避けたいシチュエーションではある。


この先こんな遊びは、どんどん消えていくのかも知れない。あの時は辛かったけれども、ちょっぴりノスタルジーでもある。



空はパステルカラー。