高2娘。


アルバイトがしたいと、あちこちに応募していたが、一向に採用されない。

これはもしかしてご本人に何か問題があるのでは…。

状況をうかがうが、何が問題なのかさっぱり見えてこない。

このままでは、就職もままならないのでは…と、心配していた矢先、ショッピングセンターのフードコートのお店が採用してくれた。


このご時世、諸手を挙げてアルバイトに賛成していたわけではないけれど、世間知らずの娘、多少は社会に触れるのもいいかもしれない。


初日、2時間だけカウンターで料理をお客さんに渡す仕事をした。

「大学4年生のお兄さんが教えてくれた。」

と、ニコニコしている。

「お盆によいしょってのせて、お待たせしましたって渡すの。」

まあそうでしょうね。

「キッザニアみたいだった。あれで2100キッゾももらえる。」

遊び気分で大丈夫か?


3日目には、お兄さんから「レジやりたい?」と、聞かれ、

「難しいからそんなにやりたくないけどなぁって思って、う~んって苦笑したら、そうだよね、レジやりたいよねって言われた。」

いつまでも教えてもらえる訳じゃないんだから、積極的にね。


いつもは入ることのない、ショッピングセンターの

バックヤードに入れるのも面白いらしい。

誰もいない鉄の階段をカンカンと上がると、踊り場に不気味なマネキンが居たりしてビックリだ。

従業員しか出入りできないドアをバーンと開けて仕事開始。経路が複雑らしく、

「迷子になりそう。」

なんて言っている。


色々なお客さんが来るだろうけれど、思いの外打たれ強いので何とかやっていくことでしょう。

早く一人立ちして迷惑かけないようにガンパレー。



オマケ。

去年の3月にもらった胡蝶蘭が、2回目の花を咲かせた。



咲くと期待していなかったので、なんか嬉しい。