今回の鈴木プロデューサーの手腕は、本当に素晴らしいものがあります。

あえて、スポンサーをつけずに、天才宮崎駿監督に自由に書かせた中で、宮崎監督の新境地の作品ができていたと思います。

ただし、小学生に理解できたかはわかりませんが・・・・・・。

それでも、最高の傑作になっていると思います。

一つ一つを丁寧に書き込む、それが宮崎アニメの象徴ですが、今回は特に凄いと思います。

やってることは単純なんですが、内容が濃いものになっています。

あの少年の状態で、母が死に、そして、新しい母親が現れて、冷静でいられるわけがない。

その状況で、少年は、行方不明になった母親を探す旅に出る。

それがどれだけ凄いことなのか、少年の心情を考えたら、本当に辛いものです。

勝手に父親が、再婚し、お腹に子供がいる、それを少年が受け入れるのは、普通は無理です。

血の繋がらない母親をもつんですから。

父親への怒り、そして、わざと自分に気持ちをもってくれるようにするために、自分の頭を石で殴った。

それが、少年の心情をよく表しています。

でも、その少年が新しい母親がいなくなったとたんに、見つける旅をする。

少年の成長が、よく現れてます。

そして、後はスポンサーがいないおかげでできた、天才宮崎駿のストーリー。

そう、金があるからこそできることでもありますが、宮崎駿の集大成となった映画だと思います。

でも、意味はわからなくても、小学生も楽しめたんじゃないでしょうか。