薬剤師の物語というのは、今までになかったので新鮮でした。
石原さとみと田中圭のコンビ、良かったですね。
田中圭の死を覚悟した時のあの迫真の演技、誰もが田中圭を助けてあげたいと思ったのと同時に、さおりから、みどりへ、瀬野からみどりへと、受け継がれてきた薬剤師としてのあり方、あのシーンには、全てが含まれていた。
みどりのその後の対応の仕方も良かった。
まぁ、助かるのは予想してましたが、本当にあのシーンは美しかった。
最終話で瀬野が、当たり前のように出てきたところも、OK!
普通なら、特別扱いしたくなるところを、よく、あんなふうにしたなと制作人の想いを強く感じました。
当たり前の日常の中に、薬剤師がいて、患者がいる。
それを見事に、描ききった作品でした。
視聴率がどうの言ってますけど、これだけできた作品はなかなかないですよ。
それに、66%もみどりみたいな薬剤師が、薬剤師の中でいるという話も聞きましたしね。
そして、そういう人材も求めてることも、事実らしいですしね。
確かに、二話のみどりが、患者の家に行って調べるというのは、確かに突っ込みたくはなりましたが、どこまでも、患者に寄り添う薬剤師としては、それもありかなと許容範囲だと思います。
ドクターX観てたら、あっちの方が、突っ込みどころありますから。
何で癌患者の手術をしただけで癌が治るんだよと、手術の時、何が起こるかわからないのに、私、失敗しないので。って、本当にありえない。
完璧な手術と、抗がん剤治療、どっちがかけても、癌を治すことなんてできません。
それに、完璧な手術だったとしても、再発する可能性はある。
最上の命医でも、ちゃんとそのことやってましたしね。Dr.コトーでもやってましたね。
つまり、天才外科医だからって何でも上手くいく保証なんてないということです。
だから、ドクターXは、突っ込みだらけのドラマなんです。
視聴率はいいけど、皆、飽きてきてるんじゃないですかね。
その点、このドラマは、自分を大きく見せようとはしないし、謙虚だし、そして、薬剤師でも、こういう事ができるんだよと語りかけてくるようなドラマ、この作品は名作だと思います。