やっぱり、200万部売れる小説は違いますね。


住野よるが、小説家になろうに応募して、得た、傑作の物語。


膵臓を食べるとは、人の膵臓を食べるとその人の魂が、自分の中に宿るということを意味しているそうです。


そういう宗教が、外国ではあるらしいということです。


この物語の凄いところは、正反対の二人が、惹かれていくところです。


そして、あと一年の命だと知っていながら、彼女は常に明るく、その日が来るまで楽しむと考えていること。


そして、正反対の志賀春樹、僕の存在。


本当は影で泣いていた桜良。でも、志賀春樹と出会ったことによって、自分自身だけの魅力を考えるようになります。


でも、彼女の明るさには、驚きます。


これが、この物語を読んでる全ての人に伝えたいこと。


自分の死が、近いことに嘆き悲しむのではなく。


その日が、くるまでその時間を楽しみたいという彼女の強い気持ちが、この物語をつくっています。


そして、お互いに君の膵臓を食べたいというところにまで、到達する物語です。


全ては彼女が、勇気を振り絞って志賀春樹に近づいたことが、全ての始まり。


その勇気が、二人の全てを変えた。


人の勇気は、人を変えるきっかけになる。

凄い話しですよね。私は余命という言い方は嫌いです。


決して余った命ではないからです。


この物語の彼女を見て余計にそう、思いました。


一日一日が、貴重な一日なのですから。


その貴重な一日で、何を為すのか、それが、この物語の重要なことです。


勿論、最後はあまりにも切ない彼女の最期でしたが……。


あれだけ明るかった彼女を突然、失った志賀春樹。


その悲しみは、誰も思いつかないくらいの悲しみがあります。


よりにもよって、それかよって感じですね。


映画では、突っ込みどころ満載でしたが、原作はやっぱ違いますね。


この物語を読んだ全ての人に言いたいです。


人の行動は、自分の選択によって決まります。


それが、人を変えることがある。勿論、自分を変えるきっかけにもなります。


だから、勇気が必要なんだと思います。


ここでこうしてればと、悩むくらいなら、自分の心を勇気をもって見せていってほしい、そう、思います。


例えそれが、どんな結果になったとしても、自分自身で選んだ選択なら、自分自身の後悔も、少ないはずです。


何もしなかったら、0のままです。


ですから、勇気を持ちましょう。