私は元帥直々に呼び出された。
「久しいな。イシュタル」
私はかしこまって、元帥の手に接吻して
「ご無沙汰しております。
元帥」
元帥は笑みを浮かべて
「相変わらず可愛い奴だ。
ルディ・ガルシアの件、良くやった。
すまなかったな。お前にあんなことさせて・・・・・・」
「いえ、任務ですから・・・・・・」
「実はあの命令は、アイテール様より、もっと上の方の命令だ。
お前がちゃんと敵を欺く芝居ができるかどうか、雲の上のお方が試したんだ。
結果、お前を二階級昇進で大将軍に任命する。
ただし、これからの指揮系統はお前を助けに入ったあの男の命令で動いてもらうことになる。
あの男が、お前を気に入ったそうだ。
初体験で、あんな芝居ができるなら自分の懐刀として使いたいとな」
そう、男を喜ばせる反応と涙・全て芝居だった。
父上は私に仰った。
「どんな理不尽な命令があっても、エージェントとして乗り越えられないなら、エージェント失格だ。
そして、お前の命に関わる。
ミスをするということはそういうことだ」
だから私は、予め、いつ、ああいう任務がきても言い様に準備をしていたのだ。
最初は吐き気がした。
だけど、私を救ってくれた父上のためなら、どんな任務がこようと耐えようと思った。
私のために、行きと帰りの対価を払ってくれたのは、父上だ。
力の強い者の時空移動ほど、対価は重くなる。
それだけ、時空を制御するのに力が必要だということなのだ。
だから、テスカトリポカ様直々に、ポセイドンと合体して全時空大神王神として、時空を制御したのだ。
自分が転生するだけなら、対価はかからない。
自分の魂が入り込める肉体なら問題ないからだ。
だが、時空移動はそうはいかない。
時空が制御できなくなれば、全てが無になる。
それほどの危険があるのだ。
私を援護してくれたあの男は、強いなどという次元を遥かに越えている。
全盛期の父上に匹敵してる気がする。
あのガイエルが、辛うじて弾き返すことしかできなかった。
チャイルド族の幹部だよ。
外にいるアイテールの造り出した精鋭のトップに匹敵するほどに、ガイエルは強かった。
そいつが、辛うじて弾き返すことしかできないなんて・・・・・・。
一体何者なの!?
あの男は・・・・・・。
私は、あの男のところに行った。
男は笑みを浮かべて待っていた。
長身の190センチくらいの身長があり、平気で人を殺してきたような恐ろしい目をしていて、ガッチリした肉体、いや、人間の肉体じゃない。
私は表情には出さなかったが
「こないだは助けていただいてありがとうございました」
と頭を下げた。
男は私の頭に手をのせて豆だらけの手で、私の頭を撫でた。
「気にするな。邪魔者を始末するために、お前を利用した。
それだけだ。
だが、お前が使える女であることがわかって、こっちとしては、大助かりだ。
だから、上に直接俺が、報告した結果、雲の上の方は、お前を我が懐刀にした。
我が名はフラカン。本物のな」
私は驚愕して目を大きく開けた。
「あなた様が、あのジュライ族を滅ぼした伝説の戦士のフラカン様なのですか!?」
組織の教育段階で、フラカンレベルの者を敬うよう教えられる。
フラカンのようなエージェントになるように。
だから、フラカンの写真の前で一回・一回・土下座して、頭を下げるように命令される。
「ジュライか、そんなこともあったな。
だが、あんな奴らのことなど、何の自慢にもならない。
我が敵は、結界の外にいるアイテールが、造り上げた精鋭どもだ。
それとチャイルド族だ。
それ以外、眼中にない。
お前には、日本に行ってもう一度、細田慶子に変装してもらう。
今、ヨーロッパの三大勢力が日本で争ってる。
今の日本の裏世界は、松山慶一郎のものと言われてるが、実際は、ヨーロッパが握ってる。
松山慶一郎も、部下に過ぎん。
それとお前が、最年少の将軍になれたのは、アイテール帝国十六大神の一人細田元首相が、お前を推薦したからだ。
お前をあのお方は買っておられる。
俺の懐刀だが、直接命令するのはあのお方だ。
くれぐれも無礼のないようにしろ」
私は頭を下げて
「御意にございます」
フラカンは笑みを浮かべた。
そして、二人の人物がやってきた。
「こいつらをお前の部下としてつける。
コードネーム、シヴァとトシだ」
シヴァとトシという女は、不敵な笑みを浮かべた。
私は直感した。この二人は油断ならない。
アレス達と戦いながら、こいつらと駆け引きか。
厄介な任務だと内心、溜息をついた。
「久しいな。イシュタル」
私はかしこまって、元帥の手に接吻して
「ご無沙汰しております。
元帥」
元帥は笑みを浮かべて
「相変わらず可愛い奴だ。
ルディ・ガルシアの件、良くやった。
すまなかったな。お前にあんなことさせて・・・・・・」
「いえ、任務ですから・・・・・・」
「実はあの命令は、アイテール様より、もっと上の方の命令だ。
お前がちゃんと敵を欺く芝居ができるかどうか、雲の上のお方が試したんだ。
結果、お前を二階級昇進で大将軍に任命する。
ただし、これからの指揮系統はお前を助けに入ったあの男の命令で動いてもらうことになる。
あの男が、お前を気に入ったそうだ。
初体験で、あんな芝居ができるなら自分の懐刀として使いたいとな」
そう、男を喜ばせる反応と涙・全て芝居だった。
父上は私に仰った。
「どんな理不尽な命令があっても、エージェントとして乗り越えられないなら、エージェント失格だ。
そして、お前の命に関わる。
ミスをするということはそういうことだ」
だから私は、予め、いつ、ああいう任務がきても言い様に準備をしていたのだ。
最初は吐き気がした。
だけど、私を救ってくれた父上のためなら、どんな任務がこようと耐えようと思った。
私のために、行きと帰りの対価を払ってくれたのは、父上だ。
力の強い者の時空移動ほど、対価は重くなる。
それだけ、時空を制御するのに力が必要だということなのだ。
だから、テスカトリポカ様直々に、ポセイドンと合体して全時空大神王神として、時空を制御したのだ。
自分が転生するだけなら、対価はかからない。
自分の魂が入り込める肉体なら問題ないからだ。
だが、時空移動はそうはいかない。
時空が制御できなくなれば、全てが無になる。
それほどの危険があるのだ。
私を援護してくれたあの男は、強いなどという次元を遥かに越えている。
全盛期の父上に匹敵してる気がする。
あのガイエルが、辛うじて弾き返すことしかできなかった。
チャイルド族の幹部だよ。
外にいるアイテールの造り出した精鋭のトップに匹敵するほどに、ガイエルは強かった。
そいつが、辛うじて弾き返すことしかできないなんて・・・・・・。
一体何者なの!?
あの男は・・・・・・。
私は、あの男のところに行った。
男は笑みを浮かべて待っていた。
長身の190センチくらいの身長があり、平気で人を殺してきたような恐ろしい目をしていて、ガッチリした肉体、いや、人間の肉体じゃない。
私は表情には出さなかったが
「こないだは助けていただいてありがとうございました」
と頭を下げた。
男は私の頭に手をのせて豆だらけの手で、私の頭を撫でた。
「気にするな。邪魔者を始末するために、お前を利用した。
それだけだ。
だが、お前が使える女であることがわかって、こっちとしては、大助かりだ。
だから、上に直接俺が、報告した結果、雲の上の方は、お前を我が懐刀にした。
我が名はフラカン。本物のな」
私は驚愕して目を大きく開けた。
「あなた様が、あのジュライ族を滅ぼした伝説の戦士のフラカン様なのですか!?」
組織の教育段階で、フラカンレベルの者を敬うよう教えられる。
フラカンのようなエージェントになるように。
だから、フラカンの写真の前で一回・一回・土下座して、頭を下げるように命令される。
「ジュライか、そんなこともあったな。
だが、あんな奴らのことなど、何の自慢にもならない。
我が敵は、結界の外にいるアイテールが、造り上げた精鋭どもだ。
それとチャイルド族だ。
それ以外、眼中にない。
お前には、日本に行ってもう一度、細田慶子に変装してもらう。
今、ヨーロッパの三大勢力が日本で争ってる。
今の日本の裏世界は、松山慶一郎のものと言われてるが、実際は、ヨーロッパが握ってる。
松山慶一郎も、部下に過ぎん。
それとお前が、最年少の将軍になれたのは、アイテール帝国十六大神の一人細田元首相が、お前を推薦したからだ。
お前をあのお方は買っておられる。
俺の懐刀だが、直接命令するのはあのお方だ。
くれぐれも無礼のないようにしろ」
私は頭を下げて
「御意にございます」
フラカンは笑みを浮かべた。
そして、二人の人物がやってきた。
「こいつらをお前の部下としてつける。
コードネーム、シヴァとトシだ」
シヴァとトシという女は、不敵な笑みを浮かべた。
私は直感した。この二人は油断ならない。
アレス達と戦いながら、こいつらと駆け引きか。
厄介な任務だと内心、溜息をついた。