レイン達が、歴史を変えたことで、帝神族フィクサーは、恐るべき刺客を送り込んでいた。
フィクサーはその人物を呼び出し
「エンリルが死んだ。
エンリルを殺したのは、レインだ。
レインは対価無しで未来からやってきた。
お前は、レインの娘のユリアを始末するために、ユリアのクローンに近づけ。
そして、未来で本物のユリアを始末しろ。
レインがわざわざ、未来からこの時代にやってきたということは、ユリアは奴らの中の切り札の可能性が高い。
奴らは策に策を重ねてユリアを、隠そうとしてくるだろう。
お前は、ユリアの仲間を信じ込ませて、ユリアまで辿り着け」
「御意」
とその人物は頭を下げた。
そして、その人物は自分の力と邪気を完全に道具を使って封じた。
そして、ユリアのクローンに近づき、そのまま転生した。
そして、偶然にもアイテールが造り出したシャイン族の中に潜入した。
この世界がどうなっているのか、フィクサーの曾孫であるその人物は、すぐに理解した。
「くくく。実に面白い。
アイテール、全てはお前の手のひらの上というわけか。
存分に楽しませてもらうとしよう。
アイテール、お前の手のひらの上で今は踊っててやるよ。
フィクサー、貴様の思い通りになると思うな」
フィクサーとアイテールを、その人物は毛嫌いしていた。
父、エンリルを使い捨てにしたフィクサーと帝神族を意のままに操ろうとするアイテールの存在は、その人物にとって憎しみの対象にしかならなかった。
一方、レインに関しては尊敬すらしていた。
娘を守るために、フィクサーに未来から来たとばれることがわかっていながら、自分に敵の目を集中させようとしたレインの存在を。
そして、その娘がどういう存在なのか、興味をもった。
そして、月日が流れた。
ユリアは、東大の三年生として、名前を金田翔子として動いていた。
首相秘書として動いてた時は、別の名前で動いてた上に大学生の女性秘書は三人いて、皆、優秀なメンバーが揃っていた。
誰が私かは、誰も気づかないように動いていた。
私が、翔子に変装したのにはわけがある。
翔子は、金融界のドンの孫娘という立場である。
帝神族と金田家は繋がってるのだ。
帝神族、アイテールが造り上げたシャイン族の中に潜入していた。
というより、金田家そのものが、シャイン族の中に元々いたというべきか。
だからこそ、翔子を転生させたのだ。
この世界は、冥界族が動いているように見せかけて、シャイン族が冥界族を操っているのだ。
そして、帝神族と呼ばれてるのはただの下端である。
そして、父上が帝神族と言ってるのが、シャイン族の幹部である。
そして、金田家の日銀総裁である祖父が、この年に東京都知事に就任した。
シャイン族が、見事に東京を手にした瞬間だった。
祖父は野心の塊である。
祖父は資金で、チャイルド族を従え始めた。
私は、祖父から呼び出された。
「翔子、お前は警察省に入れ。
妖龍族を叩き潰すためにな。
観月麗子が、殺されたのを知ってるな?」
「はい。お祖父様」
「これで、妖龍族を徹底的に叩き潰す口実ができたということだ」
「わかりました。警察省に入ります」
「それともう一つ、重要な任務がある。
我らが主、アイテール様、直々の命令だ。
シャイン族の中に、帝神族フィクサーの孫にして、一族の恥さらしと言われたエンリルの息子が、潜んでるそうだ。
相手は、帝神族の正当後継者だ。
奴を見つけたらワシに報告しろ。
今の奴は、人間の肉体だ。
奴を始末することもできる。
フィクサーも、そのつもりで最初から、レイン側に近づけたらしい。
邪魔者を排除するためにな」
私はキョトンとしながら
「でも、お祖父様。どうやって見つけるんですか?
相手は我らの雲の上のお方の正当後継者ですよ?」
お祖父様は笑みを浮かべながら
「簡単だ。レインの居場所がわかったと情報を流せば出てくるさ。
何でも、父親をレインに殺されたらしいからな」
私は溜息をついた。
お祖父様は睨みつけて
「お前はワシのやり方に文句でもあるのか?」
私は笑みを浮かべて
「お祖父様。エンリルは、女遊びをしてたような男ですよ?
むしろ、レインの情報を出したら罠だと思って出てきませんよ。
レイン側の人間を引きずり出すつもりならともかく、それでは引きずり出せません」
「ならば、お前には考えがあるか?」
「ありませんよ。エンリルの息子が、どういう人物かわからない限り、どうしようもありません」
そこに一人の男が現れた。
「翔子様。手はございます。
エンリルの息子は、真面目な男らしいですよ」
祖父の懐刀の遠藤という男で、シャイン族の情報を握ってる男として有名だ。
「それじゃあ、遠藤、エンリルの息子を引きずり出す策はあるの?」
「ございます。フィクサーはユリア抹殺の命を出しているそうです。
つまり、レインではなくユリアを餌に引きずり出せばいいのです」
お祖父様は笑みを浮かべて
「なるほど。ユリアか。
そいつは面白い。
遠藤、すぐにでも情報を流せ」
「かしこまりました。お任せ下さい」
それが、フィクサーのやり方か・・・・・・。
背筋がゾクッとした。
私は、沈黙を決め込むことにした。
エンリルの息子の器が、それでわかる。
そして、遠藤は情報を流させた。
次の日、遠藤の遺体があがった。
闇の皇子は笑みを浮かべた。
「お前らの目的が、わからないわけがないだろう。
この俺に勝てると思うなよ!
アイテールめ。やはり、仕掛けてきたか。
気に食わない奴だ。
そして、やはり、フィクサーにとって俺は捨てゴマか・・・・・・」
そこにデビウスが現れた。
「安心しろ。アイテールは、この件に絡んではいない。
お前の父親みたいな屑ならともかく、お前みたいな真面目な男なら、アイテールはそんな真似はしない。
むしろフィクサーの方じゃないか?
お前とアイテールを争わせて、勝った方を認めるというゲーム感覚だ。
所詮、フィクサーにとって、ゲーム何だよ。
俺達との戦いも含めてな」
「デビウス、何故、俺がエンリルの息子だとわかった?」
「俺はテスカトリポカの正当後継者だぞ。
最初から知ってたよ。
でも、お前は我々側の人間を一切、傷つけなかった。
だから、お前を味方につけることにした。
レインも、俺と同意見だ。
だが、暫くは誰にも言うな。
シャイン族の中に、妖龍族の鼠がいるということだ。
遠藤は俺が殺した。
奴みたいなのを、生かしておくわけにはいかないんでな。
アイテールも、奴が尻尾を出すのを待ってたんだ」
「何故、アイテールの意見を知ってるんだ?」
「簡単だ。レインとアイテールは繋がってる。
何故、帝神族を次の首相にしたか考えてみろ。
アイテールとレインが繋がってるからだ。
そう、お前を殺させないためでもある。
おそらく、結界の外にいる何者かと繋がってる奴が、この世界を操ってるとみて間違いない。
そいつは、頭が切れる上に、俺やレインの目から逃れて動くことができるほどの力をもってる。
気をつけて動け」
男は沈黙のあと
「わかった。従うよ。
妖龍族の罠にはまって殺されたんじゃたまらないしな。
お前らと組んだ方が得策のようだ」
こうして、デビウスは闇の皇子を味方につけることに成功した。
フィクサーはその人物を呼び出し
「エンリルが死んだ。
エンリルを殺したのは、レインだ。
レインは対価無しで未来からやってきた。
お前は、レインの娘のユリアを始末するために、ユリアのクローンに近づけ。
そして、未来で本物のユリアを始末しろ。
レインがわざわざ、未来からこの時代にやってきたということは、ユリアは奴らの中の切り札の可能性が高い。
奴らは策に策を重ねてユリアを、隠そうとしてくるだろう。
お前は、ユリアの仲間を信じ込ませて、ユリアまで辿り着け」
「御意」
とその人物は頭を下げた。
そして、その人物は自分の力と邪気を完全に道具を使って封じた。
そして、ユリアのクローンに近づき、そのまま転生した。
そして、偶然にもアイテールが造り出したシャイン族の中に潜入した。
この世界がどうなっているのか、フィクサーの曾孫であるその人物は、すぐに理解した。
「くくく。実に面白い。
アイテール、全てはお前の手のひらの上というわけか。
存分に楽しませてもらうとしよう。
アイテール、お前の手のひらの上で今は踊っててやるよ。
フィクサー、貴様の思い通りになると思うな」
フィクサーとアイテールを、その人物は毛嫌いしていた。
父、エンリルを使い捨てにしたフィクサーと帝神族を意のままに操ろうとするアイテールの存在は、その人物にとって憎しみの対象にしかならなかった。
一方、レインに関しては尊敬すらしていた。
娘を守るために、フィクサーに未来から来たとばれることがわかっていながら、自分に敵の目を集中させようとしたレインの存在を。
そして、その娘がどういう存在なのか、興味をもった。
そして、月日が流れた。
ユリアは、東大の三年生として、名前を金田翔子として動いていた。
首相秘書として動いてた時は、別の名前で動いてた上に大学生の女性秘書は三人いて、皆、優秀なメンバーが揃っていた。
誰が私かは、誰も気づかないように動いていた。
私が、翔子に変装したのにはわけがある。
翔子は、金融界のドンの孫娘という立場である。
帝神族と金田家は繋がってるのだ。
帝神族、アイテールが造り上げたシャイン族の中に潜入していた。
というより、金田家そのものが、シャイン族の中に元々いたというべきか。
だからこそ、翔子を転生させたのだ。
この世界は、冥界族が動いているように見せかけて、シャイン族が冥界族を操っているのだ。
そして、帝神族と呼ばれてるのはただの下端である。
そして、父上が帝神族と言ってるのが、シャイン族の幹部である。
そして、金田家の日銀総裁である祖父が、この年に東京都知事に就任した。
シャイン族が、見事に東京を手にした瞬間だった。
祖父は野心の塊である。
祖父は資金で、チャイルド族を従え始めた。
私は、祖父から呼び出された。
「翔子、お前は警察省に入れ。
妖龍族を叩き潰すためにな。
観月麗子が、殺されたのを知ってるな?」
「はい。お祖父様」
「これで、妖龍族を徹底的に叩き潰す口実ができたということだ」
「わかりました。警察省に入ります」
「それともう一つ、重要な任務がある。
我らが主、アイテール様、直々の命令だ。
シャイン族の中に、帝神族フィクサーの孫にして、一族の恥さらしと言われたエンリルの息子が、潜んでるそうだ。
相手は、帝神族の正当後継者だ。
奴を見つけたらワシに報告しろ。
今の奴は、人間の肉体だ。
奴を始末することもできる。
フィクサーも、そのつもりで最初から、レイン側に近づけたらしい。
邪魔者を排除するためにな」
私はキョトンとしながら
「でも、お祖父様。どうやって見つけるんですか?
相手は我らの雲の上のお方の正当後継者ですよ?」
お祖父様は笑みを浮かべながら
「簡単だ。レインの居場所がわかったと情報を流せば出てくるさ。
何でも、父親をレインに殺されたらしいからな」
私は溜息をついた。
お祖父様は睨みつけて
「お前はワシのやり方に文句でもあるのか?」
私は笑みを浮かべて
「お祖父様。エンリルは、女遊びをしてたような男ですよ?
むしろ、レインの情報を出したら罠だと思って出てきませんよ。
レイン側の人間を引きずり出すつもりならともかく、それでは引きずり出せません」
「ならば、お前には考えがあるか?」
「ありませんよ。エンリルの息子が、どういう人物かわからない限り、どうしようもありません」
そこに一人の男が現れた。
「翔子様。手はございます。
エンリルの息子は、真面目な男らしいですよ」
祖父の懐刀の遠藤という男で、シャイン族の情報を握ってる男として有名だ。
「それじゃあ、遠藤、エンリルの息子を引きずり出す策はあるの?」
「ございます。フィクサーはユリア抹殺の命を出しているそうです。
つまり、レインではなくユリアを餌に引きずり出せばいいのです」
お祖父様は笑みを浮かべて
「なるほど。ユリアか。
そいつは面白い。
遠藤、すぐにでも情報を流せ」
「かしこまりました。お任せ下さい」
それが、フィクサーのやり方か・・・・・・。
背筋がゾクッとした。
私は、沈黙を決め込むことにした。
エンリルの息子の器が、それでわかる。
そして、遠藤は情報を流させた。
次の日、遠藤の遺体があがった。
闇の皇子は笑みを浮かべた。
「お前らの目的が、わからないわけがないだろう。
この俺に勝てると思うなよ!
アイテールめ。やはり、仕掛けてきたか。
気に食わない奴だ。
そして、やはり、フィクサーにとって俺は捨てゴマか・・・・・・」
そこにデビウスが現れた。
「安心しろ。アイテールは、この件に絡んではいない。
お前の父親みたいな屑ならともかく、お前みたいな真面目な男なら、アイテールはそんな真似はしない。
むしろフィクサーの方じゃないか?
お前とアイテールを争わせて、勝った方を認めるというゲーム感覚だ。
所詮、フィクサーにとって、ゲーム何だよ。
俺達との戦いも含めてな」
「デビウス、何故、俺がエンリルの息子だとわかった?」
「俺はテスカトリポカの正当後継者だぞ。
最初から知ってたよ。
でも、お前は我々側の人間を一切、傷つけなかった。
だから、お前を味方につけることにした。
レインも、俺と同意見だ。
だが、暫くは誰にも言うな。
シャイン族の中に、妖龍族の鼠がいるということだ。
遠藤は俺が殺した。
奴みたいなのを、生かしておくわけにはいかないんでな。
アイテールも、奴が尻尾を出すのを待ってたんだ」
「何故、アイテールの意見を知ってるんだ?」
「簡単だ。レインとアイテールは繋がってる。
何故、帝神族を次の首相にしたか考えてみろ。
アイテールとレインが繋がってるからだ。
そう、お前を殺させないためでもある。
おそらく、結界の外にいる何者かと繋がってる奴が、この世界を操ってるとみて間違いない。
そいつは、頭が切れる上に、俺やレインの目から逃れて動くことができるほどの力をもってる。
気をつけて動け」
男は沈黙のあと
「わかった。従うよ。
妖龍族の罠にはまって殺されたんじゃたまらないしな。
お前らと組んだ方が得策のようだ」
こうして、デビウスは闇の皇子を味方につけることに成功した。