キュアンは、光神族史上最強の皇子であり、エルスリード史上最強の皇子でもある、ミッターマイヤー家の次期当主だ。
月島望の息子の倉橋哲也・堺義弘の息子の堺孝一とは子供の頃からの親友同士で、厳しく正当後継者として育てられた。
そして、三人共に子供の頃から、ライバル同士だった。
でも、哲也だけは一ランク上にいることは、俺も孝一も気づいた。
何せ哲也の姉は、オーディン族の伝説の戦士である以上、自ら厳しく育てられたに違いない。
そして、あの父親だからな。
と言ってもレイン皇子に、俺も剣を習ったから、どれだけ凄いかわかる。
もっとも、槍の腕で俺に勝てる者はいない。
レイン皇子は、大神オーディンに匹敵してると絶賛してくれた。
俺はミッターマイヤー家で、次期当主としての英才教育も受けていた。
そして、冥神族の連中との表面上の付き合いもあった。
ミッターマイヤー家は、冥神族に操られていた。
子供の頃から気に入らなかった。
そして、Mと呼ばれる恐ろしい男にも俺は目をつけられていた。
レイン皇子や堺義弘からも、Mには決して気を許すなと言われていた。
俺と哲也と孝一は、連絡を取り合っていた。
情報を交換し、レイン皇子の指示を受けて行動していた。
そして、俺が十一歳の頃、可愛い妹のエレナが生まれ、哲也も清美ちゃんと幸子ちゃんが生まれたことを喜んでた。
で、ちょっと可哀想なのは雫だ。
兄が優秀すぎるために、父も姉も、兄にばかり目がいってたらしい。
だから、雫は人一倍寂しがり屋で、誰よりも努力家になったのだ。
そして、誰よりもプライドの高い人間になった。
でも、哲也との兄妹仲は良かった。
哲也は妹には本当に優しい。
でも、雫はわかってないだろう。
哲也が、どれほど厳しく修行させられた上に、世界中の仲間と妹弟達を、引っ張っていくよう言われていることを・・・・・・。
だが、哲也は弱音は決して言わない男だ。
「キュアン、俺はオーディン族の正当後継者の誇りにかけて、全てを引っ張る。
お前と孝一にも、協力してほしい。
俺達三人が、引っ張って行かなきゃな。
それとユリア姉上に言われたんだが、この世界を牛耳っているのは、冥神族じゃなく、龍神族という一族で、Mが幹部ということらしい。
それを頭に入れておいてくれ」
衝撃的な言葉だった。
俺は、とんでもない奴に目をつけられていたことになる。
このままじゃ、エレナも危険だ。
俺は、レイン皇子に頼んでエレナを日本に避難させた。
代わりに清美ちゃんのクローンが、エレナに変装した。
そして、家政婦にとてつもない気配をもった女が現れた。
彼女の名はミリアといい、哲也の実の母親だ。
ちなみに本物のエレナは、上杉葵に変装させて避難させた。
北海道の新得町というところらしい。
ま、さすがに巨悪も、そこなら狙わないだろ。
とはいえ、堺家の腹心の家系だから、いずれ、飛び出してくるだろう。
「ミリアさん、本物の葵ちゃん、哲也の妹はどこにいるんですか?」
ミリアは笑みを浮かべて
「葵も、安全な場所にいるから心配しなくても大丈夫よ」
「でも、どうして哲也の母上が自らここにいらっしゃったんですか?」
「それはね。いずれ、ここにラクール王国皇女リーネの妹のコアトリクエ皇女が現れるから、護衛をユリア皇女に頼まれたからよ。
あなたも、そのつもりでいてね。
いずれ、清美のクローンが佐山理彩に変装し、コアトリクエがエレナに変装する。
どうやら、ユリア皇女には考えがあるみたいね」
そして、俺はコアトリクエに出会うことになる。
ユリア皇女の策だという、コアトリクエに・・・・・・。
彼女は、可愛い妹のような存在で見ることができた。
だから、自然に相談にのってやることもでき、多分、見た目からみても本当の兄妹のように見えたはずだ。
だが、ユリア皇女の策とは何だ!?
あの哲也が、鬼の姉上というユリア皇女。
俺は、正直、ビクビクしていた。
そして、ミリアですら実はユリア皇女に怯えていたのだ。
全てはユリア皇女の手のひらの上というわけだ。
まったく勝てる気がしない・・・・・・。
哲也が、ぼやくのもわかる。
月島望の息子の倉橋哲也・堺義弘の息子の堺孝一とは子供の頃からの親友同士で、厳しく正当後継者として育てられた。
そして、三人共に子供の頃から、ライバル同士だった。
でも、哲也だけは一ランク上にいることは、俺も孝一も気づいた。
何せ哲也の姉は、オーディン族の伝説の戦士である以上、自ら厳しく育てられたに違いない。
そして、あの父親だからな。
と言ってもレイン皇子に、俺も剣を習ったから、どれだけ凄いかわかる。
もっとも、槍の腕で俺に勝てる者はいない。
レイン皇子は、大神オーディンに匹敵してると絶賛してくれた。
俺はミッターマイヤー家で、次期当主としての英才教育も受けていた。
そして、冥神族の連中との表面上の付き合いもあった。
ミッターマイヤー家は、冥神族に操られていた。
子供の頃から気に入らなかった。
そして、Mと呼ばれる恐ろしい男にも俺は目をつけられていた。
レイン皇子や堺義弘からも、Mには決して気を許すなと言われていた。
俺と哲也と孝一は、連絡を取り合っていた。
情報を交換し、レイン皇子の指示を受けて行動していた。
そして、俺が十一歳の頃、可愛い妹のエレナが生まれ、哲也も清美ちゃんと幸子ちゃんが生まれたことを喜んでた。
で、ちょっと可哀想なのは雫だ。
兄が優秀すぎるために、父も姉も、兄にばかり目がいってたらしい。
だから、雫は人一倍寂しがり屋で、誰よりも努力家になったのだ。
そして、誰よりもプライドの高い人間になった。
でも、哲也との兄妹仲は良かった。
哲也は妹には本当に優しい。
でも、雫はわかってないだろう。
哲也が、どれほど厳しく修行させられた上に、世界中の仲間と妹弟達を、引っ張っていくよう言われていることを・・・・・・。
だが、哲也は弱音は決して言わない男だ。
「キュアン、俺はオーディン族の正当後継者の誇りにかけて、全てを引っ張る。
お前と孝一にも、協力してほしい。
俺達三人が、引っ張って行かなきゃな。
それとユリア姉上に言われたんだが、この世界を牛耳っているのは、冥神族じゃなく、龍神族という一族で、Mが幹部ということらしい。
それを頭に入れておいてくれ」
衝撃的な言葉だった。
俺は、とんでもない奴に目をつけられていたことになる。
このままじゃ、エレナも危険だ。
俺は、レイン皇子に頼んでエレナを日本に避難させた。
代わりに清美ちゃんのクローンが、エレナに変装した。
そして、家政婦にとてつもない気配をもった女が現れた。
彼女の名はミリアといい、哲也の実の母親だ。
ちなみに本物のエレナは、上杉葵に変装させて避難させた。
北海道の新得町というところらしい。
ま、さすがに巨悪も、そこなら狙わないだろ。
とはいえ、堺家の腹心の家系だから、いずれ、飛び出してくるだろう。
「ミリアさん、本物の葵ちゃん、哲也の妹はどこにいるんですか?」
ミリアは笑みを浮かべて
「葵も、安全な場所にいるから心配しなくても大丈夫よ」
「でも、どうして哲也の母上が自らここにいらっしゃったんですか?」
「それはね。いずれ、ここにラクール王国皇女リーネの妹のコアトリクエ皇女が現れるから、護衛をユリア皇女に頼まれたからよ。
あなたも、そのつもりでいてね。
いずれ、清美のクローンが佐山理彩に変装し、コアトリクエがエレナに変装する。
どうやら、ユリア皇女には考えがあるみたいね」
そして、俺はコアトリクエに出会うことになる。
ユリア皇女の策だという、コアトリクエに・・・・・・。
彼女は、可愛い妹のような存在で見ることができた。
だから、自然に相談にのってやることもでき、多分、見た目からみても本当の兄妹のように見えたはずだ。
だが、ユリア皇女の策とは何だ!?
あの哲也が、鬼の姉上というユリア皇女。
俺は、正直、ビクビクしていた。
そして、ミリアですら実はユリア皇女に怯えていたのだ。
全てはユリア皇女の手のひらの上というわけだ。
まったく勝てる気がしない・・・・・・。
哲也が、ぼやくのもわかる。