噂では聞いてましたが、凄いドラマですね。

銀行の貸し渋り、それによる倒産と自殺。

企業を救うにはどうするか?

これほど、難しい答えはありません。

それを切り込んできたドラマ、それがハゲタカ。

正直、よくNHkでこれをやったなぁと正直、思います。

何故なら、企業を救うにはどうするかということに答えはないからです。

理由は簡単、無能な政府が、有り得ない国債を発行し、経済を悪化させた、それが、不良債権を増やして、倒産する企業・銀行が増えていった。

銀行は、返せるあてがなければお金は貸せない、この当たり前の理屈、勿論、悪質な銀行ならともかく、普通に銀行の仕事をしてる人達にとっては、お金が返ってこなければ倒産するだけ、それを貸し渋り・貸し渋りと煽るマスコミが、余計に銀行を追い込んでいます。

倒産すれば、自殺者が出る。

そうなれば悪役。

今の不景気が倒産という事態を引き起こす。

問題は、銀行や企業だけの問題じゃありません。

経済に関わる全ての人に降りかかる。

このドラマとは、関係ありませんが、監査法人や会計事務所・地検特捜部と国税局と話は大きくなっていきます。

日本は腐ってる、まさにその通りなんですよね。

国税局も税務署も会計士も税理士も悪役になってしまうんですよね。

正しいことをして、自殺者が出れば、その担当者も悩み苦しむことになる。

これで、世の中に絶望するなという方が無理がありますよね。

ま、利権しか考えない人はともかく、まともな感覚を持ってる人なら、誰でもそう思うはずです。

そして、世の中はTPPに向けて、泥沼に突き進んでる。

とこのドラマをやってたころよりも、状況は悪化してると。

で、ドラマと映画に戻りますが、このドラマの面白いところは、その頃の経済状況にあわせて、ドラマ・映画ができているということです。

話題がアメリカ~中国に変わりつつあるという現実です。

中国の広さと人口を考えれば、おかしくないかもしれませんけど・・・・・・。

中国を話題にするというのも、また、面白いですね。

ただし、芝野と鷲津の会話と鷲津と劉一華の会話が似すぎてるというのだけは苦笑いですが・・・・・・。

でも、自分で小説を書いてるからこそわかるんですが、最も伝えたい重要なテーマというのを、繰り返したくなるんですよね。

何故なら、それを初めて観たという人、もしくは、その主題が忘れられてたらという気持ちが、ついつい出てしまう。

昔の自分なら、何故同じことを繰り返すんだろうという疑問しかわかなかったと思いますが、今ならはっきりわかります。

はっきり観てる人に伝えたいから、何度も書いてしまうということなんですね。

そこらへんの突っ込みは置いといて、芝野と鷲津が、組んで日本企業を守る姿はいいなぁと思いました。

とはいえ、実際は何をやってたって、色んな障害が出て、正しいことはできない、それが今の日本だからこそ、こういう日本の腐った現状を描くドラマや小説が、今、求められてるのではないでしょうか?

日本の未来のために・・・・・・。