物語のポイントは、倉石の奥さんの雪絵が、通り魔に殺されたことで被害者の立場に立って『拾えるものは、根こそぎ拾ってやれ』。この言葉をもとに、検視官としての役割をこなし、同期の立原の捜査にも口を出して事件を解決する人です。

とはいえ、被害者遺族に捜査をさせるのはさすがに問題ありです。

警察官も、人間である以上、一度憎しみに心がまみれてしまったら何をするか想像もつかないわけです。

もちろん本当に、精神的に強い人間なら自分の手で逮捕したいという感情がでるでしょうが、一パーセントでも復讐に走る可能性があるなら捜査からはずすべきですね。

万一にも、過ちを犯してしまったらその人の人生はそこで終わってしまいます。

それを防ぐためにも、私情で動きかねない人間を捜査に加えてはならないんです。

感情で動いたら、見えるものも見えなくなるという意味でもですね。

突っ込みどころは、そこですね。

それが、いくらドラマだとしても。

それ以外は、ドラマとして楽しめました。