演出を担当した瀬川昌治は、制作当時、業界で「大映ドラマ作りの秘訣」として「突然、大きな音をたてる。台詞はなるだけ怒鳴りあう。然も、同じことを何度も言う。」という笑い話があったが本作もその「秘訣」に沿った作りになっていたと記している。

そのため、台本の台詞には全て「!」が付いているという独特のテンションの高さになっており、当初、風間杜夫はかなり戸惑い、成田の日航センターでのロケ時に「監督、恥ずかしいです。」と瀬川に弱音を吐いた。
するとそばにいた石立鉄男が「お前プロだろう。恥ずかしくないように見せるのが役者の芸だ。腕っぷしでねじ伏せろ!」と風間に活を入れた。

その一言で「目から鱗が落ちた」と後に風間から聞かされた瀬川は自分も風間と同じく石立の言葉に気付かされたと述懐している。