月が綺麗な満月の日の
読み聞かせに
お月さまに行った
ウサギ
むかしむかし、
サルとキツネとウサギが、
神さまにお願いしました。
「こんど生まれてくる時は、
人間にしてください」
「人間になりたいのなら、
自分の食べ物を
人間に ごちそうすることだ」
そこでサルは山から
栗や柿の実を取ってきました。
キツネは川から魚を
捕まえてきました。
ところが ウサギの食べ物は、
やわらかい草。
今は冬なので、
草はひとつもありません。
(こまったなあ。どうしよう?)
君のごちそうはどうしたの?」
草はかれていて ひとつもないんだ」
いつまでもウサギのままで
いるんだな」
ごちそうも持ってこないで
人間に生まれかわりたいなんて、
ウサギさんはずるいよ」
次の日、ウサギは
山から 枯れ木をひろい集めてきて
サルとキツネの前に、
つみあげました。
火をつけて」
サルとキツネが火をつけると、
枯れ木はパッと燃え上がり
だから、ぼくを
人間に食べさせておくれ」
そして
ウサギが火の中に
飛び込もうとしたその時、
空の上から神さまが降りてきて、
「サルもキツネも素晴らしい。
自分の大切な食べ物を
人間にごちそうしようとしたから
きっと人間に生まれかわれる。
自分をすててまで、
人間に食べさせようとした
ウサギも 素晴らしい。
お月さまの国で、
いつまでも幸せにしてあげよう」
ウサギは神さまに 抱かれて、
空高く昇っていきました。
その時からウサギは、
お月さまの中で
楽しく
暮らしているということです。
おしまい
ウサギさん、
そんなにしてまでも
人間になりたかったんだ?
人間になれず
ウサギさん 月に行っちゃて
幸せにしてるかなあ?
日本の昔話ともいわれ
インドの昔話にもあるという
このお話
このお話を読んで
みんな それぞれ どう感じる?


