がんになったらいくら必要? | 女性とママに やさしい お金のヒント ~札幌発

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こんばんは。

 

家計とこころのホームドクターこと

ファイナンシャルプランナーの阿部 有子です。

 

「がんになったら、いくら必要なの?」

 

これは、誰もが一度は気になったことのある内容ではないでしょうか。 

 

 

がん保険のパンフレットや、CM、ネット検索 テレビ などでも

「がんになったら、平均的な治療費は、○○万円」という

資料やデータがあちらこちらに出ていますよね 本

 

 

 

 

 

 

けれども、私は、

 

実際にがんに罹られた方々とそのご家族の相談対応に

長年携わってきた経験を通して、

 

また、我が家のがん闘病の経験を通して、

 

このように思っています。

 

 

 

「あなたの場合に、いくら必要なのかは、

 

あなたの背景・ご状況・価値観 などを詳しくお聞かせ頂いた上で、試算してみなければわかりません。」

 
 

 

がんになって必要となる費用は、実際のところ、その方の状況によってかなり異なることを

 

経験上見てきたし、知っているからです。

 

 

ですので、その方の背景・ご状況・価値観などを深く知ることなく、

 

一様に、公的な制度があるから、

がんになっても「○○万円以下で済みますよ」 というような発言はできないと思っています。

 

 

                             

ひらめき電球例えば「健康保険適用」の治療しか行わない場合であっても、下記の条件によって、公的・職場で備えられている金額は異なります。

 

●健康保険の高額医療費における所得区分 (自己負担限度額)

●休職時の保障制度 (公的 ・ 勤務先)

●加入している公的年金の種類

●勤務先のがん就労支援制度

 

 

 

ひらめき電球個別具体的な状況によっても、必要な金額は異なります。

 

●がんになってからの年収の見通し

●付き添いや看病による家族の収入減の可能性

●経済的・生活面で頼れる家族・親族がいるかどうか

 

●ふだんの家計の年間収支

●生活費 ・ 住居費(住宅ローン) などのいつもの支出

●子供の年齢 /現在と今後の教育費用

●がん治療関連で取り崩してもかまわない預貯金上限額

 

●価値観にあわせた治療関連費 全般

●生活の質への投資

●こころの健康のための投資

 

 

 

ひらめき電球医療との関係等によっても、必要な金額は異なります。

 

●がん以外の既往症の有無

●医療機関までの往復時間・交通手段・交通費。

●遠方であっても行きたいと感じた病院があれば行ってみたいか。

 

●個室を利用したいか

●先進医療を受けたいか 

●自由診療を希望しているか

 

 

 

 

がんの病状によっては

治療費が数十万円しかからないで済むことも実際にあります。 

 

(我が家の一度目のがんはこちらでした。 

治療費以外の費用も全て含めると、なんだかんかだと100万円は超えましたが。   ※あくまでも我が家の場合です)

 

 

 

一方、

 

一筋縄ではいかないような「がん」が見つかり、

何年間も共に生きていくかもしれないということになったら、

 

治療費だけの話ではありません。 描いていた未来も変更しなければならないかもしれません。 そこには大きな苦しみも伴います。

 

 

(我が家の2度目のがんはこちらでした。)

 

 

 

ひとそれぞれに状況は違います。

 
 
 

 

 

私は、病院で会う度に、いつも帽子をかぶっていた女性の方から

このような話を聞かせてもらったことがあります。

 

「私、がん治療で髪が抜けて毎日帽子をかぶっているように見えると思うけど、

 

実は、夫ががんになってから、ものすごい大きな円形脱毛症ができてしまって。 だから帽子が手放せないの。」 

 

 

 

夫のがん治療が続く中で、こんな時だからこそ元気に!と思っていても、妻自身なんらかの体調を崩すことになるというケースはよくあります。

 

がんの治療費だけではなく、いつの間にか家族全体の健康維持費、医療費も底上げになることもあります。

 

 

 

夫のがん治療がやっと落ち着いたと思った頃、勤務中に言葉がおかしくなって救急車で運ばれた病院で、脳腫瘍が見つかった奥様もいらっしゃいました。

 

母親の介護が始まり、親より先には逝けないと奮闘している矢先に、自分自身にがんが見つかった方もいらっしゃいました。

 

 

 

病気って、時期を選べません。

 

 

 

・何がんになるのか?

・その何がんという中の細かな分類で、一体どの細胞タイプに自分が該当するのか?

・いつの時代に、がんになるのか?

 

という運次第のような事柄によっても、治療費が大きく変わることがあります。

 

 

がんの診断確定の告知と同時に、このようなことを医師から告げられた方もいらっしゃいました。

 

 

 

 

 

「数年前に、もし、このタイプのがんになっていたとしたら、専用の抗がん剤というものはなかったのですが、今は1年半前に認可された○○○○○という抗がん剤があります。

 

あなたのがんは、組織検査の結果、この薬が効果的に効く可能性が高いと思われます。

 

 

錠剤で、飲み薬なので1日2錠、21日間朝に服用して、1週間休むサイクルを毎月続け、仕事も続けられます。 

 

 

 

ただ、認可されて、まだ1年半ということで、薬価代が高く設定されており、健康保険が使えて3割負担で済むのですが、それでも最初の頃は月に10万円程はかかります・・・。 」

 

 

・・・

・・・

・・・

 

 

 

という医師の説明を 

 

何を言われるんだろうと心配しながら聞いていたのは、

我が家の経験談です。

 

 

 

治療法がある!! 

と聞いて、とてもとても嬉しかったのを覚えています。

 

 

 

 

私が、

 

「がんになったら、いくら必要なの?」

 

という問いに対して

 
「○○万円です」 と、はっきりとお答できない理由をご理解いただけましたでしょうか。
 

 

 

 

でも、ご状況さえ、詳しくお聞かせいただければ、

準備が必要な金額の目安はお伝え出来ますので ご安心くださいね照れ

 

 

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