(124) 2021年7月 潮のはなし | ID Fishing

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潮の法則。潮を基準に釣りを組み立てます。Match the Current.

さて、2021年7月の相模湾流についてみてみましょう。

 

まずは、黒潮のふるまいから。

7月もゲートチェンジなく北側ゲート一辺倒でした。

 

次はワジオとカシマジオの流入日数と率について。

         (流入時間/24)

ワジオ               10.3日    33%

カシマジオ            1.1日      4%

その他            18.9日     61%

欠損データ          0.7日      2%

7月は1ヵ月ぶりに心理的筋目の10日を超えました。10日は超えないだろうと思ってましたが超えてきました。

カシマジオの流入は1.1日で少ないです。

 

次は黒潮流路と相模湾流の関係について。

北側ゲートのみで南側ゲートはありません。

 

次は、潮まわりごとにみる各潮の流入日数です。

ワジオは各潮まわりの分布率と同じような流入日数になりました。

                 大   中    小   長   若

各潮まわりの年間分布  26%  39%  23%  6%   6%

ワジオの7月の流入分布  25%  38%  22%  8%   8%

 

次は、曜日ごとにみる各潮の流入日数です。

ワジオは5月、6月と木曜日の流入が多かったんですが、7月の木曜日はワーストです。

先月は何曜が多かった、今月は何曜が多かった、ということが繰り返されることにより、各曜日の流入日数が平均化されます。

 

次は、時刻ごとの流入率をみてみましょう。

ワジオのゴールデンタイムは3時でしたが、9時にも2回目のゴールデンタイムがあります。

17時は10%を下まわりました。せっかくの夕まずめなんですがね。。。

 

次は、ワジオが流入した潮まわりと時刻をみてみましょう。

ワジオの最多流入は、大潮後の中潮の1日目で流入率は56%です。最小流入は大潮の1日目で流入率は19%。

 

次は、流速を見てみましょう。観測ポイントは真鶴の三ツ石沖です。

ワジオは0.3~0.6ノットにピークがきました。7月も0.6~0.9ノットの潮がよく入り、流速はよかったです。

 

次は、時刻とワジオの流速について見てみましょう。

0.6~0.9ノットは深夜1時の流入率が高いです。皆さんが寝ているときに速い潮が入っているわけですね。速い潮を狙うなら深夜から明け方ですが、これが夕方に入ってくれたらなぁ~と思うのは、わたくし一人だけでしょうか・・・

 

次は、潮流と海水温についてみてみましょう。

観測ポイントは海水温が江の浦沖で、流速は三ツ石沖です。

10日あたりまで沿岸の海水温が上昇し続けました。この時期は梅雨明け前の連日の雨で、日射量が少なかったにもかかわらず、海水温は上昇し続けてます。15日あたりからは沿岸の海水温の上下動が大きいです。温めにくく冷めにくい海水ですが、沖合の潮が流入すると変化量が大きくなります。

 

次はワジオ モメンタムについてみてみましょう。

6月に続き7月も筋目の10日を下まわると思っていたんですが、10日をギリギリ超えてきました。

これだけワジオが流入するとSummer Currentの釣りに期待がもてそうです。8月は15日くらい流入してほしいです。

 

最後に円グラフで各潮の流入率についてみてみます。

 

7月は中頃にワジオが流入し続けたおかげで、心理的筋目の10日を超えました。月末にワジオの流入が低下しましたが、8月の声を聞くと同時に流入し始め足元も流入しています。

黒潮の接岸位置が、もう少し東へ移動してほしいところですが、自然は釣り人の都合には合わせてくれません。この状況(潮)に釣り人が合わせていくしかありません。

 

さてさて、Summer Currentの釣りです。

夏っぽくなってきました。潮色いいですね。

 

カツオのナブラです。

キャスティングでヒットしましたが、針ハズレでバラシ(笑)。

 

10mダチも狙ってみました。

エビングもヒットしましたが針ハズレでバラシ(笑)

美味しいそうなカツオを3本逃がしました。1本くらい食べたかったなぁ~。