こけし | 3216[mizuiro]

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先日、最後の夏休みの思い出づくりと、

息抜きを兼ねて仙台へ。



私が好きなパン屋さんとポケモンセンターが近いので

いつも仙台に行くときはポケモンセンター似寄ってから

パン屋さんでパンを買って帰る…というお決まりのコース。






でもこの日は違いました。









いつものようにポケモンセンター。


そして、いつものように建物の2Fでポケモンをダウンロートしに…

(何故かポケモンセンターじゃなくて

2Fの広いイベントスペースでダウンロードなんですよね)








そして…いつもとは違う人だかりが目に入りました。



子ども達も直ぐにそちらへ向かい、

周りのご厚意で人だかりの先を覗くと…






職人さん!!!!!!







しかも、ろくろを持ち出してイベントスペースで

ろくろを回してるなんて初めて!!!





周りに飛び散る木の削りかす。


熱心に見る人たち。







あぁ…


気分転換に会津を離れても

バッタリと伝統工芸の職人さんに出会うなんて

思ってもみませんでした。



神の啓示と思うしかないです。









奥の四角い箱の中に恐らくモーターが入っています。

そこから出ている銀色の部分に木をはめ込み

手前の職人さんが手を掛けている木は

木を削る道具をてこの様に木に当てる支えのようなものです。



足元にペダルのようなものがあって

それを踏んでろくろを回します。




(で、いいですかね?誰か職人さんがこの記事を読んでくれていたら

間違いあれば教えてください)






この方は仙台木地製作所の佐藤さんと言う方です。


私、会津をほとんど出ませんから

こけしを作る職人さんにお会いしたのは初めてだったわけです。







失礼ながら

「こけしって”子消し”なんですか?」

とお伺いすると


「全く違いますよ~~~」と優しいお返事が。

(正直、間違いだったら怒られるかと思ってました^^;)











元々は「きぼこ」という木でできたお人形があったそうです。







みなさん「ぼっこ」という言葉はご存知でしょうか?


私は会津だけがルーツでは無いのでこれが会津の方言かどうかは不明ですが

私は雪の塊を「ぼっこ」と言ったりしていました。



とにかく、その「ぼっこ」が「きぼこ」になり、

木でできたお人形(こけし)の名前を全国で統一しよう!となった時に

「こけし」と名前が付いたそうなんです。




知りませんでした。


脳みそに新しくシワが出来た気分です。










さて、そのこけしですが、

皆さんが思い浮かぶこけしの”色”と言えばやっぱり”赤”ですかね。


これを新しく藍染(インディゴ)で染めて作ったのが

インディゴこけしだそうです。







なかなかオシャレなこけしです。



正直、こけしは旅館に置いてあったり、

婆ちゃんが持っているイメージでしたが

さっきシワの増えたばかりの脳天に雷が落ちた気分です。




しかも、あんな真っ青なこけしは見た事無い!






実はお店をやってるんですよ~

漆器置いてるんですよ~


なんて自分の話をさせて頂いて、

「私だって伝統工芸見慣れてるし・・・」なんて

脇汗かきながら冷静さを装いましたが、

正直ビックリです!




しかもどうやら東京では若い子達にこのインディゴこけしが流行っているとか…







会津で「こけし買ってる」なんて言ったら

私と同じく「婆ちゃんっぽいわ~」って絶対言われるだろうな…。


東京って良い物は良い。って分かってくれるのか…。








いろんなことが頭を過りましたが、

なにより目の前の持ち運び出来る「ろくろ」に驚き

「こけしは子消しじゃない!」でシワが増え

青いこけしで脳天直撃の私ですから

茫然と周る木の棒と、飛び散る木屑を眺めていたんですよ。










するとあっという間にコマを2つ作り上げて

子ども達の手に握らせてくれました。




正直、脳天直撃後に灰になって飛ばされそうだった所を

お花畑に連れてかれた気分です。


どんな気分だったかは書いていて、私も意味が分かりません 笑






周りにいた同じく佐藤さんの素晴らしい技術の虜になっていた

おばさまたちの視線が刺さるよう…いや…刺さってました…


痛かったです。









1日、ろくろを挽いていたようで気づけばこの時17:30。



疲れた顔をした佐藤さんに周りにいたおばさまがパネルを指さし

「本当は17:00までの実演だったんじゃないの?」

と心配していましたが、そのおばさまも

「いつになっても良いから特大サイズのこけしが欲しい!」と食い付いていました。






我が家の子ども達も

目の前で行われる実演に目も心も奪われ、

こんな子供から20代くらいの女性からおばさま、おじさままで虜にさせる

伝統工芸って素晴らしい!と一人感心していました。










このコーナーはBEAMSのレーベルである

fennicaのブース内で行われていました。



fennicaには素晴らしい商品が沢山でビビった私が

「実は私もお店やってて伝統工芸品売ってるんだけどさ~」と

負けてないぜ!って感じで(全然負けてますが^^;

汗かきながらスタッフさんとお話させて頂きました。



スタッフさんも伝統工芸品に対する熱意があって話は盛り上がり

最後には「頑張って下さいね!」と励まして頂きました。













伝統は受け継ぐものですが、

進化しなければ消えてなくなるものです。



古い伝統を守ることも大切ですが、

時代に合わせた変化も大切で

どちらが良い悪いでは無いんです。




しかし、その受け継がれる伝統も

一度消えてしまえば、再び元に戻すのは非常に大変な事です。