暖かな1日は、夕方になってもやはり暖かだ。

 人に教えることは得意としないが、人を激励することには意義を感じている。文章セミナーを行う時、私はいつもそう思って指導している。
 週に一度、文章セミナーを行っているが、今日も午後から堺東で行った。
 今日のテーマは「文章をあいまいにしない読点の打ち方」と助動詞「が」の使い方、「へ・に・まで」の使い方などについて説明した。できるだけ分かりやすく、でも聴講する方々を尊重して丁寧に説明するよう心がけている。
 聴講する方々はみな障がい者の人たちで、さまざまな障がいを抱えた方が多い。年齢もバラバラなら性別も違う。学歴も社会経験も異なる方々が集まっている。そんな中で教えるのは一見至難の業のように思うだろうが、決してそうではない。
 大切なことは聴講する方々に合わせようとすることではなく、誰にも等しく熱意を持って説明することだと、常々私は思っている。熱意があれば伝わるはずだと私は信じて説明する。頑張って欲しいと願いながらの説明だ。
 聴講する方々はみな真剣に話を聞いて下さる。それが嬉しい。セミナーの後に課題を与えて文章作成をしていただく。全員、時間内にしっかり書いて下さる。それを私が読み上げる。
 今日も私はふれあうことができた。私のひとりよがりかもしれないが、それでもかまわない。全員が真剣に聞いてくれ、真剣に課題に取り組んでくれる。そのことだけで、十分私は幸せを感じている。