寒い朝を迎えた。この秋一番の冷え込みだという。少し厚めのジャケットを着て出かけることにする。
 駅に着くとコートを着た人の姿が目立った。まだそこまでの寒さではないと思ったが用心するに越したことはない。ちなみに私は軽装だ。防寒対策など何も出来ていない。
 しかし、見上げる空の色は美しい。吸い込まれそうなほどにきれいな青空だ。一片の雲もない。
 このところ深夜まで作品の制作に取り組んでいるせいか、朝が起きづらいが、駅に立つこの時間になると、眠気はきれいに消えている。今日も頑張ろう。ひとりごちて電車の到着を待つ。