アマツマガツチは霊峰に降り立ち、jun達の方を見つめた。
その眼は黄色く、junの事など覚えていない風だった。
jun「村と・・・・・keiyaを守るためにも俺は負けられない!」
junはアマツマガツチの正面に駆けていき、その頭に星砕きプロメテオルで3発ダメージを与えた。
アマツマガツチは宙に浮きながら腕を振りjunを排除しようとする。junはしゃがんでその場をやりすごす。
その間にヨッシーとカエデは後ろに回りそれぞれ炎雷竜刀【飛狼】、闇夜剣斧【弦月】で尻尾を攻撃する。カルタ、ランチはバリスタの弾を採取し、アマツマガツチの角に当てる。
アマツマガツチは何秒か軽く風を吸収し始め、一気に放った。それは龍風圧となってjun達に襲い掛かる。
アマツマガツチはその間にjunに突進を試みたが、龍風圧でしりもちをついたおかげで頭上を通り過ぎる結果になった。
jun達は立ち上がり、突進で距離が離れたアマツマガツチに接近する。その間もバリスタは撃ちつづけられている。junはハンマーを溜め始め、ヨッシーは鬼人切りをし始め、カエデは属性解放突きを始めた。そしてアマツマガツチが振り向いたところにjunの叩きつけ、ヨッシーの大回転切り、カエデの属性解放フィニッシュが同時に頭に命中した。しかし、それでもアマツマガツチは平気そうな顔をしている。
アマツマガツチは前方に向かって水の弾を放った。jun達はとっさに反応して避けたが、それはカルタ達が使っていたバリスタに当たり、一発で破壊した。
ランチ「壊れた!?」
カルタ「あっちのバリスタに移動ニャ!」
ランチ「う、うん!」
junは頭を、ヨッシーは尻尾を、カエデは横から胴体に攻撃している。するとアマツマガツチが怒り始めた。それに呼応し、天候がさらに悪化しだした。
jun「これは・・・・・。まずい!!」
天候が一気に崩れ、落雷が霊峰を襲った。jun達は防具を着ているせいで雷の標的にされている。無論表面積の大きいアマツマガツチにも当たっているが、全くくらっている様子がない。
junが雷に直撃し、麻痺した。その隙を逃さず、アマツマガツチはjunに突進した。junは思い切り吹き飛ばされ、霊峰の端まで転がった。
ヨッシー「jun!」
その頃、ユクモ村。そこは密猟者の乱入で大騒ぎが起きていた。そんな中、村長はいつものベンチに1人で腰かけていた。
村長「この村にあのモンスターが襲ってきてから半年。まさかまた現れるなんて・・・・。でも、私は信じています。あの方達なら・・・・・・。junさんならできると。」
戻って霊峰。junは態勢を立て直し、回復薬グレートを取ろうとポーチを漁った。そこで見つけたのは半年前に村長が作った布製のお守りだった。
jun「村長・・・・。」
junはお守りを握りしめ、再びポーチにしまった。そして回復薬グレートを取って回復し、アマツマガツチへ駆けていった。
アマツマガツチの怒りも収まり、天候がただの雨に戻った。junは再び頭を狙って攻撃を始めた。
同じころ。
ヨッシー「う~ん・・・・。」
カエデ「どうしたんですか?」
ヨッシーとカエデが近くで武器を振りながら会話をしていた。
ヨッシー「いや、属性カウンターができないかなと思ってな。」
カエデ「あの水の攻撃は?」
ヨッシー「あれを狙うとなると突進のリスクもあるんだよ。どうしようか・・・。」
カエデ「威力高いですし、使いたいですね・・・。」
そう言っている間にアマツマガツチが龍風圧を出そうと風を吸収しはじめたので、2人とも別方向に撤退した。
カルタとランチは相変わらずバリスタを撃っていた。カルタがバリスタを拾い、ランチがそれを撃つという役割分担だ。しかし、採取していたバリスタの弾が底をついてしまった。
カルタ「バリスタも切れたニャ・・・・。」
ランチ「単発拘束弾もよく分からないまま無駄に使っちゃったモグね・・・。」
カルタ「じゃあ、攻撃に行くニャ!」
ランチ「ん?ちょっと待つモグ!あれは・・・・・・・・。」
ランチが荒れた上空の一点を指差した。そこには子供のリオレウスがいて、こちらに向かっていた。しかも翼にはあの傷があった。
カルタ「レウス!!」
そう、レウスだった。
カルタ「レウス!どうしてここに?」
レウスはアマツマガツチの方を向き、威嚇をした。
カルタ「そうか!協力してくれるニャね!ありがとうニャ!」
レウスはうれしそうに吠えた。そして上空へ飛び、そこからアマツマガツチの角を狙って火球を吐く。junもそれに気づいた。
jun「あれは・・・・・カルタが可愛がってた・・・。」
ヨッシーも瞬時に気づき、味方という事も判断した。
ヨッシー「あのリオレウスなら!」
カエデ「junさんのオトモアイルーと話してましたしね。」
ヨッシーはカルタの方に走っていった。
カルタ「ヨッシー・・・・さん?どうしたニャ?」
ヨッシー「ちょっとあのリオレウスを呼んでくれないか?」
カルタ「え?わ、分かったニャ。」
カルタは口笛を吹いてレウスを呼んだ。レウスはカルタの前で着地した。
カルタ「それで、どうするのニャ?」
ヨッシー「この武器にリオレウスの火球を吐いてほしいんだ。」
カルタ「え?いいのかニャ?」
ヨッシー「これは属性を溜めて威力を高めて返す効果があるんだ。もたもたしてる暇はない。」
カルタ「分かったニャ。」
カルタはレウスに説明した。その間もjunとカエデは攻撃を続け、ヨッシー達に目線が行かないようにしていた。
レウスは炎雷竜刀【飛狼】に4発の火球を当てた。その太刀は赤く、火を帯びた。
ヨッシー「ありがとう。」
ヨッシーは炎雷竜刀【飛狼】を持ってアマツマガツチの方に近づいた。アマツマガツチも気づき、ヨッシーの方を振り向く。その瞬間に火を一気に放った。それはアマツマガツチの顔全体を覆い、角を一気に両方破壊させた。アマツマガツチは痛みで呻く。
ヨッシー「成功か。」
炎雷竜刀【飛狼】の切れ味は一気に最低ラインになった。
カエデ「ナイスです!」
ヨッシー「少し研ぐ時間をもらうぞ。」
jun「ああ。」
アマツマガツチは立ち直り、また風を吸収しようとした。その時だった。アマツマガツチが突然苦しみだしたのだ。
体を上下左右に動かし、空を暴れ回った。よく見ると目が元の色に戻っている。
ヨッシー「あいつらか。」
カエデ「ノワールの指から指輪が離れた!?」
jun「そうみたいだな。」
ヨッシー「あんたも知ってたのか?」
jun「話は聞いていた。」
アマツマガツチは1分間空を暴れまわり、ようやく通常の状態に戻った。その間にヨッシーも剣を研いだ。
jun「ここから本番だ。」
ヨッシー、カエデ「分かってる(ます)!」
アマツマガツチはjunの方を向き、何かを思い出したかのように小さく声を上げた。そしてその直後からjunだけを集中攻撃し始めた。
jun「記憶も戻ったか・・・・。」
ヨッシー「攻撃はいいからあんたは逃げてな!」
jun「すまない。任せる。」
junは武器をしまって逃げに専念した。
ヨッシー「ここからは2人でやるぞ。」
カルタ「いや、+2匹ニャ!」
ランチ「僕達も入るモグ!」
カエデ「分かりました。」
ヨッシー達は攻撃を開始した。しかし、常にjunを追いかけているため、追いかけるのが精いっぱいだ。
カエデ「せめてガンナーがいれば・・・・。」
ランチ「カルタ!」
ランチがこんがり肉を一口食べてからカルタを呼んだ。
カルタ「?」
ランチ「僕がカルタを投げるモグ!」
カルタ「その肉、そんな効果が・・・。」
ランチ「今日は攻撃力アップにしたモグ!行くモグ!」
ランチがアマツマガツチの方にカルタを投げた。カルタはjunを追いかけているアマツマガツチに掴まることができた。アマツマガツチは少し違和感を感じただけで気にしなかった。カルタはレイピアを持って無警戒の状態のアマツマガツチの背中に攻撃を加えた。アマツマガツチはカルタに気づき、追い払おうとその場に止まって放出する風を強める。カルタは攻撃を止めてアマツマガツチにしがみつく。
ヨッシー「今だ!!」
ヨッシーの合図でヨッシー、jun、カエデ、ランチの3人&1匹で一斉に攻撃を始めた。風は強いが、人間と攻撃力強化されたアイルーが耐えられないほどの強さではない。この集中攻撃を受け、アマツマガツチは風を放出するのをやめた。しかし、弱めすぎたせいで落下してしまった。
jun「何!?あのアマツマガツチが落下!?しかし、チャンス!!」
カルタも加わり、一斉に集中攻撃を加えた。アマツマガツチは30秒程度飛び上がることができなかったが、態勢を立て直し、今度は操られていない本当の怒り状態になった。そして風を吸収し始めた。それは先ほどの龍風圧の時の比ではなかった。
jun「まずい!みんなあいつから離れろ!」
そう言われ、全員アマツマガツチから距離を取った。逃げる途中で風が強まり、走っても進まなくなるほどになった。
jun「でも、これくらいまで行けば・・・。な!」
風によってへし折られ、吸い寄せられた木がjunに直撃し、junは態勢を崩して風に吸い寄せられていく。
カルタ「旦那さん!」
ヨッシー「よせ!近づくな!」
カルタが行こうとするのをヨッシーが止まった。すると、ヨッシー達の真横を何本かの矢が通過し、それらは全てアマツマガツチに命中した。その一撃でアマツマガツチは麻痺状態になり、全ての風が止まった。
jun「まさか・・・・・。こんな事する奴なんて・・・・。」
ヨッシー達は矢が飛んできた場所を見た。そこにはゴールドルナを装備し、霊弓ユクモ[破軍]を持っている。
keiya「そいつは俺の大切な相棒だ。絶対にやらせない!」
24話終了です。なんか・・・・短くない?とか突っ込まないで・・・・。
それでは登場人物おさらい
jun
ポッケ村を拠点に狩りをする狩人。穏やかな性格で鈍感である。ユクモ村では「ユクモのツインドラゴン」の1人として恐れられた男。村長が大の苦手。好物はプリン。
カルタ
junのオトモアイルー。junとは打って変わって敏感である。毎日のように依頼書を確認している。密猟者逮捕の功績でGメダルをもらった。
ポッケ村村長
300年間ポッケ村の村長を務めてきた竜人族。200年前に何かあったようだ。
レウス
密林の帰り道で倒れていた飛竜リオレウスの子供。今は飛べるようになり、野生に帰っていった。カルタの気配を察知し、場所を特定できるようだ。
密猟者
絶滅したシェルレウスの素材でできたライトボウガンを盗んだ罪で狩人組合から追放され、逮捕された。が、ボウガンの呪いと彼は語る。
がっくん
ココット村を拠点に狩りをする狩人。武器は炎剣リオレウス、防具はレウス全身である。好物はハチミツ。
ネコート
威厳たっぷりのアイルー。村長より高難度な依頼を受注できるようだ。
ペジータ
昔はかなり腕のあるハンターだったらしいが、junがユクモ村にいた頃は酒場の倉庫番のバイトをしていた。ラオシャンロンが現れたため、復活している。南蛮刀改にドボル全身を着ている。jun達を監視している?
keiya
junと「ユクモのツインドラゴン」の異名を持っていた男。アマツマガツチに殺されたらしい。しかし、その真相は落下の衝撃で記憶を失い、ノワールの部下をしていた。アマツマガツチ戦の途中で記憶を取り戻した。記憶をなくしていたころの記憶もあるようだ。
MIT-TUN
ロックラックの武神と恐れられるほどジエン・モーランを狩った男。城塞遊撃隊を着用し、ソルブレイカー剛を愛用している。
ランチ
アイルー村のハンター。食べ物好きで、その食欲は人間以上である。Gメダルをもらい、オトモアイルーとしてユクモ村に来ていたところをカルタと出会った。背中のこんがり肉には攻撃力アップや体力回復など、様々な効果があるらしい。ちなみに、持っていく肉の効果はその日の気分で変えているらしい。
ユクモ村村長
女の村長。見た目とは裏腹にドSである。カルタ同様、お守りをjunに作っている。
ココット村村長
元ハンターである村長。ギルドの裏事情に詳しい。
ノワール
密猟者団体の首領。ギルド展示室襲撃事件の中心人物。
その時に奪った「魅惑石の指輪」を使ってユクモ村を狙っているらしい。
ヨッシー
ユクモ村を拠点に狩りをしている。姿は人間ではなく、どこか爬虫類っぽいところがある。一人称は『俺』。
かなりの苦労人で、いつも変な事に巻き込まれている。ハンター歴はそれなりに長く、カエデとは1日しか違わない。
運動能力がずば抜けて高く、グラビモスの凪ぎ払い熱線をバク宙で避けるほど(しかも、防具を着けているのでなおさら)。
カエデの事を心から信頼できる相棒だと思っており、彼女をとても信頼している。
また番外編にて、カエデを後ろから優しく抱きつくなど中々大胆な行動もする。
嘘が極端に下手で、カエデに嘘を言うとき、かなりの棒読みだった(ただしカエデは気付かなかった)。
またメロンを食べると、身体能力が一時的に上がる。何故上がるかは現時点では不明。
泣いているレックスに対して、優しく気を掛けるなど仲間も大事な存在のようだ。
カエデ
ヨッシーと同じくユクモ村を拠点に狩りをしている。性格は優しく穏やか。なおかつ、凛としている。
一人称は『僕』。俗に言う『ぼくっ娘』である。
第2話から登場し、早々ヨッシーを助けた。
狩りの腕は高く、ヨッシーよりも精細な太刀裁きができる。現在はスラッシュアックスを練習中。
多少抜けているところがあり、それでヨッシーに迷惑を掛ける事もしばしば。
最近、胸が大きくなっているのが悩みでヨッシー曰く『成長が遅れてる。』
そのためナルガにかなり狙われており、彼女は辛い思いをしている(ただし、後に成敗されるのがオチ)。
料理が超絶下手で、彼女が作った「ハンバーグらしきもの」(ナルガ曰く『地球外生命体のエサ』)でヨッシー達をあの世へ昇天させた。(なお、その時はフランダースの犬のパロディーを行った)
ヨッシーを心から信頼している他、祭りの時にヨッシーと手を繋いだり、ヨッシーに後ろから抱きつかれて顔を赤くするなど、わずかながら恋愛感情があるのかも知れない。
ゴンザレス
ヨッシーのオトモアイルー。一人称は『僕』で口癖は『ニャ』。
ツッコミ役で、ツッコミ中はよく口癖を言わなくなる。
性格は優しく、温厚だがクエスト中は真剣に戦う。
ヨッシーを心から尊敬している。
マタタビよりもサシミウオ好きである。
カエデの料理らしきものにより、ヨッシー同様一度死んでいる。
ナルガ
同じくヨッシーのオトモアイルー。
一人称は『私』。
ヨッシーがポッケ村に居た時代の時に、討伐されたG級のナルガクルガが未練を持ち、アイルー化した。
根っからの変態で、エロ本に目がなくなおかつ女性の体に触ったり、女子更衣室を覗いたりなど、まさに性的欲求の赴くがままの行動をする。
そんな彼ではあるが、毎朝ユクモ村の清掃活動をしたり、村の子供達の世話をしたりと面倒見が良い。ヨッシー曰く『根は凄くいいやつ』。
元々ナルガクルガなだけあって、俊敏でなおかつ気配を殺す事が可能。さらに特殊能力で触った物の情報が読む事ができる『解読』を持っている。(ただし女性限定である。この能力を使い、カエデの情報を解読した。)
ゴキブリの4倍の生命力を持つ。そのため斬られてもすぐに回復する。
メンバーの中で最も被弾率が高い。(当たり前である)
飛竜時代から根っからの変態である事が判明。エロ本で男ハンターと仲良くなった。
レックス
突如ユクモ村にやって来た雌のアイルー。正体は轟竜ティガレックス。とある過去で未練を残し、そのままアイルーになった。
ドラムが非常に上手く、さらにデスボイスも得意とする。ましては高低音の声も自由自在である。
初対面の相手に『ファッキン○○(ファッキンは訳で『糞』)』と言う(ただし男にのみ)。
性格こそ男勝りだが、乙女心を理解したり、相手を思いやったりなど、姉貴肌である。
クレセント
ポッケ村からやって来たカエデの妹。
1つ1つの動作を見る限り、カエデの事が姉として大好きのようである。
ユースケの事を『クソ兄貴』と呼んでいる。
ユースケ
ポッケ村からやって来たG級ハンター。
ヨッシーとの関係は仲間であり、良きライバルである。今回は密猟団体の撲滅をするため、ヨッシーに力を貸して貰いにきた。
次回、アマツマガツチ決着!?お楽しみに!