病棟を歩いていると、
「怖い」という一言を口にした途端に
「あっ!!」
と、駆け寄ってくる担当の先生。
「今朝の血液検査、貧血だったから、今週の自己血の採取はナシで来週にするね!で、鉄剤の注射を2日に1回でしていきましょう」
はいはい、了解ですよ
「それから、明日予定してた膀胱鏡の検査は…」
と、話は続きます。
胎盤が膀胱まで穿通していないかの確認のため、膀胱鏡による検査を予定してました。
でも、MRIの所見を泌尿器科の先生に見てもらったところ、たぶん大丈夫との事。
膀胱鏡の検査は、お腹が大きいとかなり負担がある検査なので、ナシにしましょうと言われたそうです。
でも、もしお腹を開けてみて、膀胱に少しでもかかってた時の事を考えて、手術には泌尿器科の先生もスタンバイしてもらいたい…
でも、今 予定してる手術日だと、泌尿器科の学会とかぶるので、翌週にしようと思います。
…というお話でした。
親心としては、赤ちゃんには1日でも長くお腹で大きくなって欲しい気持ちが強いので、少しでも先延ばしになって良かったという想い。
でも先生からすると、先延ばしにして、もしも緊急の事態になったら怖い❗️❗️
という想いが強く伝わってきました。
担当の先生は、
本当に一生懸命考えて下さってます
今日はその後にも不意に呼び止められ、変更になったスケジュールのメモを渡してくれました。
一生懸命な先生に、私はいつも笑顔で答えてます。
歳も近そうな女医さんで、いつも気さくに話しかけてくださるので、私も話しやすくて好きな先生です。
なので、メモを渡された時にこちらも質問を思い出して、軽い気持ちでたずねてみました。
「手術前の処置の時に、好きな音楽を流してもらえたりしますか?」
子宮への動脈にバルーンを入れる処置の時の質問。
半身麻酔で意識がある状態で、かなり時間もかかる処置だときいてます。
帝王切開でも 好きな音楽を流せる病院なので、その処置の時にもお願いできるかな?と思ってたので。
「どうだったかな?たぶんできると思うよ」
「すぐに確認してみるね」
「すいません」
「こう見えても、結構怖いんですよ」
と、いつものように笑顔で答えてたんですけど、
「怖い」という一言を口にした途端に
勝手に涙が流れ出して止まらなくなりました。
自分でもびっくりしました。
なんとなく「怖い」と思ってるぶんには、なんともなかったのに、人に言葉にして伝えようとすると、途端に涙が止まらなくなる…
自分でも気づかないくらい、気持ちを抑えてたのかな…と思いました。
廊下で話しかけられて、突然 泣きだしてしまったもんだから、先生にはご迷惑をおかけしました
ナースステーションの真ん前だったし、「泣かしちゃった」とみんなに見られて、本当に申し訳なかったです。
今度 先生の顔見たら、謝っておこう
すぐ後から、前処置の時も音楽を掛けれると教えてもらえたので、手術までにCDを用意しておこう