入院にあたって、色々な書類にハンコを求められます。


昨日もらったのは
「帝王切開術の説明と同意書」
「深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症予防に関する同意書」
「輸血療法についての説明・同意書」




と、もうひとつの「説明・同意書」
→病名:全前置癒着胎盤 疑い
   手術名:帝王切開時の子宮全摘術




昨日、担当の先生からの説明時、
手術での難しい点を色々と教えて頂きました。



◉妊娠時の子宮は 風船のように膨らみ、
一番伸縮が大きいのは子宮体部(上の方)
伸縮が少ないのは子宮頸部付近(下の方)

通常、帝王切開では伸縮の少ない下の方を切るのですが、全前置胎盤ではそこに胎盤がある為、上の方を切ります。
上の方を切ると、縫合しても産後、子宮が収縮すると縫い目が緩んで、また出血する可能性があります。



◉超音波による所見では、癒着胎盤である可能性が非常に高い。

⚪︎子宮の筋層と胎盤の境目が、はっきり見えない

⚪︎胎盤にラクネという空洞が多数ある
(エコーをみた感じは海綿スポンジみたい)

⚪︎胎盤の血流が、隆々としている



◉癒着している胎盤を剥がそうとすると、
大量出血する。
また、癒着の具合によっては
きれいに剥がせなくて、胎盤が残り、
回復に時間がかかる。



◉癒着胎盤は、すぐ隣の膀胱まで侵食する場合があり、今後 泌尿器科でも検査が必要。
場合によっては、膀胱の一部も切り取らないといけないかもしれない。





といった説明を聞きました。






癒着胎盤の場合、子宮全摘を初めから決めて手術した方がリスクが低くなり、回復も早そうです。




主人と相談すると、やはり更年期のような症状が出るのでは?という心配をしてました。

その点は、卵巣は残すのでホルモン値は変わらず問題ないという説明を、先生がして下さいました。

3人目を望むかどうかが問題。


カンファレンス後に主人と相談すると、
3人目ができるもんならありがたいと主人は言うので

「もし、3人目ができたとしても、
多分また同じような大変な事になる」

と、伝えました。
今回のハイリスク妊婦になってみて感じた事です。




また先日、実家の母と相談した話も伝えました。


母に聞いてみると
「実は、今回 帝王切開したら その時にもう妊娠しないように処置をしてもらった方が良いのではと考えていた」
と、意外な回答が返ってきました。


母は、私が初めて子宮筋腫の手術をする事になった時、子宮全摘の可能性を伝えられた私の顔が、今でも忘れられない…と言いました。

それが27歳の時。
その後、子宮筋腫の手術をさらに2回。

そして帝王切開で1人出産。
その後、繋留流産1回。

まさか2人目の赤ちゃんができるなんて、思ってもみなかった。
もう充分でしょう。

…と、母は電話口で涙ながらに言ってました。



母と私の考えは一致してました。





ひと通り主人に伝えると、

難しそうな手術の内容や、術後の回復の事を考えると、子宮全摘した方が後々いいのかな…
決めるのは自分ではないし、思うようにしたらいいよ。

とのことで、同意書にサインをしてくれました。





今回の帝王切開の時、子宮全摘をしようと思います。