最近では製薬会社の手帳なんてあんまり有り難がられ無くなりましたし、
もう提供しないメーカーも増えましたが、
僕が現役のころは毎年リクエストされる、そんな時代でした。
新人の頃の話ですが、
営業所の事務の女性から、
「○○病院(精神病院)のT先生から来年の手帳を届けてくださいと電話がありました。」
と連絡があったので、
一度も訪問した事の無い山奥の精神病院でしたが、
これも良い商機と思い、早速お届けに。
そして受付で、言いました。
「T先生からご依頼の手帳をお届けにあがりました。」
そうすると受付の女性は困った顔で、
「T先生はもうこの病院には居りません。」と。
そう言われても、、、どうしたら。。。
新人の僕は困ってしまったのでした。
つづく。。
(と言いたい所ですが、
次がいつになるのか分からないので、)
受付の女性には怪訝な顔をされ、
それ以上何も教えてくれないので困った僕は、
医薬品卸さんの支店に行き担当の人に事情を伝えると、、、
何とも言えない表情で、
「本当にT先生から電話があったの?
そのT先生って、5年前に自殺した先生だよ。」と。
はたして、5年も前も話でイタズラする人が居るのかどうか。
ひょっとして、
本当に手帳が欲しくてあの世から電話をかけてきたのか。
いまだに忘れられない出来事でした。
読んでくれてありがとうございました。