健全な世界 | むーのブログ

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 先日、上野まで「ミイラ展」を観てきた。

 

日本では大変人気のある古代エジプトの展示は、ほぼ毎年のように行われており、今回もコロナウイルス感染がひとまず落ち着いていることもあって、大いに賑わっていた。

このような展示でコロナウイルス感染が拡大して以後変わったのが、人が密集しないように主な美術館や博物館では日時指定予約制になっていて、あらかじめ予約をしなければならなくなった。

 

コロナ前は、特にこのような人気のある展示の最終日などは入場前に何百メートルもの長い行列ができて、入れるまでに2~3時間かかるのが当たり前だった。主催関係者が行列の最後に「最後尾」と書かれた看板を持っている光景は毎度おなじみだった。今はそんなこともなくなり、待たされて辛抱を強いられることはない。入場した後の会場内でも混雑することがなくなり、ゆっくりと鑑賞することができる。コロナは世の中を一変させてしまった。健全な世界に変えてしまった、とさえ思う。

 

また、ずいぶん前から鉄道会社が、朝のラッシュアワーを避けるために時差出勤するようすすめていたが、なかなか根付かなかった。それがコロナ後は、少なくとも自分が勤めている会社では、時差出勤を申請しやすいような空気に変わってきた。朝早く出勤しても都内の電車内は人が多いが、おしくらまんじゅうのようにぎゅうぎゅう詰めにされるのと比べれば、はるかに快適である。そういえばみんなマスクをしているせいか、他人の口臭も以前ほど気にならなくなった。これもコロナ効果だろう。

 

コロナ後、飲み会の機会が減ったことは、アルコールや、ざわついた中での会話が苦手な自分にとって大変助かっている。今年も会社の忘年会は行われない。

もうコロナ前には戻れないと言われているが、思いもよらず出現した新しい世界をおおいに謳歌させてもらっている。