私がまだ独身の頃だから

何年前かな?

若い!若い!時の

お話です


私は恋💖をしました

誰しも恋はしますよね

若い、若くない時でも


片手の指で足りる人

両手の指でも足りない人

それぞれです


車が好きでガソリンスタンド

に勤めていた頃

幼なじみのKちゃんが

スナックを開店する

と言う

週二日でいいから

手伝ってもらえないか?

との話


お酒も飲めない

人と話するのがニガテ

音痴で歌なんか歌えない

断ったんだけど

ビールついで、ニコニコ

してるだけでいいから!


強引さに負けて

1ヶ月だけ、という約束で


そこで出逢ったのが

Tさんでした

イケメンで、優しく

語りかけてくれました


薄い水割りを

勧めてくれて、いつも

そればかり


週一で来てくれるTさん

待ち焦がれるように

なりました

これは恋💕でしょうか?


ある日私は

身の回り物を

ボストンバッグに詰めて

家を出ました


Tさんと一緒に暮らすために

両親に申し訳ない

と言う気持ちは

勿論ありました


二つ隣の小さなお城

のある街に

Tさんは住んでいました


当時流行りの白い

セドリックに乗っていました


ドライブ行ったり

買い物行ったり

幸せ😆🍀でした


彼は焼肉屋を経営して

人に任せていました


幸せ🍀は一ヶ月しか

続きませんでした


ある日、マンションの

インターホンがピンポン!

そこには父が・・・


顔面蒼白の私は

怒られる!連れ戻される!

ガタガタ震えていました


意を決した彼は

10分位してドアを開けました

父の姿はもう無くて

ドアの前に、私の衣類が

入ったバックがポツン・・・


私を探し当てた父は

連れ戻そうとは

しませんでした


翌日、彼は

「お父さんには負けたよ、

俺は、一ヶ月で一生分の

恋をした!

連れて帰ってやるよ」


私は涙ポロポロ

彼も目は潤んでいた

ように思えた


こうして一生分の恋

終わりました


そうして一年後位に

風の噂で

彼は結婚したと

私の耳に入ってきました


何だったのだろう?

あの一ヶ月は?


一生分の恋

勝手にやってろ❗


この物語はフィクションです