5/2に能登入りして、本日5/7に小松空港から横浜に向かった。

実質4日間の訪問。


大分への転勤のため、17年前の3/25に発生した能登半島地震の前夜に七尾からマーチで九州へ向かった。

その際は、地震から約2カ月後に能登の被災地をレンタカーで回った。

当時も全壊の家屋や甚大な被害のあった寺院もあったが、

今回は被害の程度も、被災地区の広さも全く規模が違った。


熊本地震も東日本大震災も直後に被災地を訪れた。

熊本地震で見た、集落一体の屋根面があらゆる方向に傾斜した異様な姿。熊本地震では局所的だったが、今の能登では、同じ景色が半島のあちこちちに存在する。


東日本の津波被害によって家の基礎を残して更地になった姿にも衝撃を受けた。

今回の地震でも津波被害に遭った2カ所を訪れた。


今回の訪問で特に感じた事。

復興のスピードが遅い。ライフラインの確保も、これまでの自身と比べ物にならないくらいに遅れている。

そして奥能登では、辛うじて道路の瓦礫だけが傍へ寄せられただけで、倒壊した家屋はそのまま手付かずになっている。

被災した住職が言っていた。

珠洲市で公費解体を希望している7,500件のうち、受付されたのは1,700件ほど。

役場の対応が十分に出来ていない。他県からの応援職員もたくさん見かけたが、被災件数には対応仕切れていない。

そして、対応する業者、職人が足りない。

半島という地形から、金沢に近い口能登と言われる地域は比較的被害も軽く既に瓦の葺き替えが進んでいるところもある。

また、奥能登に多い空き家の問題も深刻で、所有者不明や相続問題などにより、何ら手を加えられていない建物も多い。


この先、どういった手順で復興に向けて進んでいけるのか、とても心配である。


建物が全壊したある住職が言った。

能登での生活を取り戻すには長い年月がかかる。能登の事を忘れないでほしい。その事を北海道で伝えて欲しい。


その約束を北海道で果たして行きたい。