肉うどん4s | 「えっ、ソフトバレー?」

肉うどん4s


「えっ、ソフトバレー?」


長男の友人が不登校と知ったのは、つい最近。




彼とは、幼稚園が一緒で、小学校は別。




で、また中学校は一緒に・・・




朝、長男と友人と、もうひとりで、



いつものとこで、待ち合わせて



登校してたらしいんですが、



夏休みがあけてからは、いったりいかずらしかって・・・








なにより、その友人は  うちのバレーのティームの息子。



そして、奥さん同士は高校の同級生。







そんな、問題がぼっぱつしているとは・・・




という事で、長男に聞くと


長「う~ん、そうなんだよねぇ・・・なんかはじめは発熱とかで



休む、とかでやすんどったんやけど・・・」





父「でもさ、こう休んでると  ちょっと異常だよね。」




長「う~ん、まあの~」




父「どうするかい?」








長「ちょっと、明日部活の帰りにH(一緒に登校してる友人)と、


いってみるわ。。。」



と、、、、




しかし、それから妙に部活が遅くなったり、


ハラ痛で、部活もせずに帰ってきたりで、




やっとこさ、今日行ってきたみたいで・・・





帰宅したら、元カノから


「行ったらしいで。M(その子の母さんね)からもTELがあったわ。さっき。


なんか、夏休みに剥離骨折したみたいで(バスケ部所属今ね)


それからなんかブランクがあいて、みんなと差ができた事が起因


したみたいで、不登校らしいわ・・・」との事。





で、長男から。



長「今日、いってきたわ。」


父「どうやったん?」



長「う~ん、まず行ったら 誰がチャイム押すかでびびったんやって。


で、ジャンケンで(3人でいったらしい)負けたやつが、チャイム押すんの、


となって、ジャンケンしたら なんかオレが負けるまでジャンケンするとか


になって、わけわからんし。


でも結局Hが負けて、押したんやけど、


しゃべったんオレやし、わけわからんし。



で、2FのI(不登校のやつね)の部屋に通されたんやけど、



風呂にはいっとって、待っちょったんやけど、1時間もはいっとるし


で、それまでの間に、どっちが先に話しかけるか(この時点でひとりは


タイムアップで帰宅)に、Hとなって、


ジャンケンして、デコピンして『痛っ!』ってゆうた方が


先にしゃべるんの、つー事になって、


先にオレが負けて、Hのデコピンを目をつぶって待っちょったら


Hが、いきなり ほっぺたを、張り手してきたんよぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!!



びっくりしたけん。



でも、痛いってゆわんかって



それで何度もデコピンや、張り手しょったら、



階下から


「死ねや。死ねやおっらぁぁぁぁっっっっっ!」



「殺すぞ、死ねや、ボケッッッッッッ」



とかの声が聞こえてきて、



風呂から出た、Iが



勝手にIの部屋に案内したIのお母さんに


キレまくっとるかとおもたら、



Iの兄ちゃんが、モンハン(モンスターハンターというゲーム)の


敵がなかなか死なんけん、キレとっただけで


びびったし、



ほんだら、ドンドンドンという音がして


部屋でたら、Iやって、



結局、先に顔合わせた俺が、話しかけたし、



『どしたん?なんかあったん』て、聞いたら


『別に』って、



返事があって、


オレこれ以上聞いたらいかんとおもて、



とっさに他の話したんや。




そなんしょうるうちに、なんかIの部屋に


空気で膨らますボクシングの人形みたいなんがあって、



まずHが、それ殴って


「おれ、ボクサーになろうか、シュ、シュッ」とかやりだして



オレもウケ狙いで


ボクサー入場の花道からやりはじめて、



リングのロープをくぐるとこやって、



はじめに、ボクサー同士 グローブで、チョンってやるやん


あれを人形相手にやって、


まず普通こっちから殴るやんか。



それを、相手人形やけど、向こうから殴っとる体で



まずは、相手のパンチをよけるとこから入って、




ちょっと、人形と絡んで


やっぱ最後は、必殺技やんか。



で、適当に必殺技っぽい事叫んで、打つけど



結局空振りした体で、やったら



笑ろとん、Hだ゛けやし。



I は、何がおこったかわからんと、キョロキョロしょったけん。




で、それから、なんかオレがパンチゆうたら、



パンツに聞こえる ちゅー事になって、



Iも


「おまえ、かつぜつ悪すぎ」とかゆうていいだして



「そうなんや、オレ、メチャメチャわるいけん」


とかで、



I もなんかめちゃめちゃ笑い出して、



そこで



「明日、いつものとこで8:25分にまっとるけん。



でも、これそうだったら来いよ。


でも遅刻したらいかんけん、最大待って


8:35分の」



ゆうて、帰ってきたわ」




と・・・














全国の、あえて白い下着をつけてる奥様。。。




これって、100点満点だとおもわない?




この話を聞いた直後、



「ロバート・パーカーJr(世界一有名なワイン評論家)が


96ポイントつけた秘蔵のワインがあんだけど、開ける?」



って、聞きましたよ。



そして、熱い握手をしましたよ。



「よく、勇気だして、家までいったし、話しかけたし、


笑わせたし、明日の可能性まで残してきたし・・・」



と、言いながら泣きそうになりましたよ・・・






こういった、切羽詰った状況で何ができるか、


何が言えるかというのは、



こういう状況をいかにくぐってきたかかと思うんですよ。




いわば、場数。





これって、けっこう今回のことも 子供からしたら大変な事で、



非日常の体験ですよ。




それが、大人になると、確実にいきますから。






今夜だけは、長男を本当にほめたい。




自ら、すすんで、「家にいってみるわ」と言って、



実際に行って来て・・・(まあ、少し誘導したけど・・・)





元カノがそのお母さんから聞いた話では「先生曰く、これ長期戦ですね」



って、言われたらしい・・・






たぶん、明日は来ないと思うけど、



お前は、Iの事を忘れないように。



そして、月に一度は必ず バカな話しに


いく事を、約束しました。








『自分がどうしようもなくて、



親にも、先生にも、兄弟にも



悩みを打ち明けられない時に、



ほんとうにありがたいのは、



忘れてくれてない、友人だよ、と。




少しの言葉、少しのバカ話でも、


忘れてくれてない、気にかけてくれてる事が


どんだけ救いになるか、



お前が、彼の立場になって考えな。



お前もいつ、そうなるかもしんない。



でも、忘れずにバカ話しにきてくれる友人がいる。。。。






どうだい? ありがたいだろ。』




そんな事を話しました、今夜は。






特別に今夜は、勉強時間を15分にしてやりました。



いつもは1時間は必須なので、



「これっていつもの何%OFF?」と聞いたら、



「40%? いや60%? いや80%?」



とか言ってる、真性のアホです。







ま、今夜はよくやったけどね。。





寝る間際。




長「そういや、帰り際にIの父さんがかえっとって、



心に染みるような言葉をかけてくれたんやけど、



なんやったかなぁ・・・」  と。




父・母「全然、染みてないやんっ!」





つー事でIの父さん(バレーメンバー)



あんたの言ってる事は、いつもの飲み会のトークのように


全然理解されてません。



という事で、よろしくど~ぞ~