ミエ男(お)
人って、虚栄心が心に巣食う生き物なんですよね。
そしてそれに素直に向き合ったとき、
等身大の自分が見えてくるもんなんですよね。
時に人ってさ、その虚栄心を確立させる為に、
つい見栄なんかを張っちゃうんですよね。
人ってさ、可愛いね。
ついね、この間
下の息子(幼稚園5歳)がさ、
夕食後
「母ちゃん、なんかお腹すいたかも知れん・・・」
などと、シャイネスに母親に訴えるんですよ。
ま、日本語的にいささか、おかしなセンテンスですが、
まあ、可愛いじゃない。
「魚肉でも、食うとけ」
ここで指す魚肉とは、魚肉ソーセージの事。
しかも、この台詞、うちの嫁ハンが見事に
息子に向かって発射した言葉なんすよ。
一字一句変換なく、書かせていただけました・・・
女性の発する言葉としては、いささか下品じゃないですか、
などという思いは、すぐさま心の中のライターで焼却して欲しい・・・
つー事で、息子がレーゾーコをガサゴソしだしたんすけど、
背がちっちゃくて、要領を得ない、と。
そこで
「おー、そこじゃ。それちゃうわ。二つ魚肉入っとろが。
太いんと細いんと。お前のチンコみたいな方、喰えや。」
と、嫁はんに言われた次男、
少々、逡巡したかと思うと、
がっちりと太い方を握りました。
刹那、嫁ハン、私、長男、とで、
「見栄張るなやー!」
と、叫んでいました。
照れる次男の小さな手には、
まだしっかりと太い魚肉ソーセージが握られていました。
『ミエ男』
終
