五月雨攻防戦・・・
ブゥオーーーーーーーーン!
という、早朝から離れの車庫より繰り出されている爆音に
揺れ起こされるように起きると、ヨメはんに、
「平日の朝っぱらからアレどしたんや」と聞くと、
米国の学園コメディドラマに出てくる、そばかす、赤茶髪の女の
吹き替えをする声優のような、けだるそうな甲高いイントネーションで
「なんか、小学校の3年生がくるんやって」と言い残し、
スタスタと洗濯場に消えてゆく、ヨメはん・・・
車庫を必死で掃除しているオカンを遠目に見ながら、
『はは~ん』、と展開が読めた・・・
数ヶ月前、今年の町内PTAバレーの決勝でも戦った、H先生が、
「校区の人たちと子供達を交流させて、地域の人々と小学校を密接に
繋げていきたいんすわ!」という言葉を、バレー練習中に、
熱々熱視線で訴えかけられ、
一人の人物の紹介を懇願されたんすわ・・・
その人物とは、ウチのオカンなんすわ・・・
実はうちのオカン、七宝焼き というのに数年前からハマっており、
そのハマり方がどんどんエスカレートしてまって、
挙句の果てに、車庫を建替えする時に、自分の工房ルームを
ちゃっかり設計図に混入させ、
焼き釜まで購入してしまう始末・・・
よって、うちんくは毎週火曜日には七宝仲間が集い、
独自の雰囲気を放出させており、
何故か子供の学校のPTAの奥様連中までに噂が広まり、
見た事もない奥さんから、毎回学校行事の度に、
「お世話になってます」と頭を下げられる始末に・・・
そう、ウチのオカンはこの小さなコミュニティの中で
着々と、七宝カリスマへの階段を駆け足で
駆け上っており、オレの知らないところで、
規格外のカリスマ性を浸透させつつあるんすわー・・・
そんなハナシを、地域のフィクサー、安川のおっさんに
注ぎ込まれたH先生が、「是非、その七宝焼きのハナシを児童に・・・」という
事でオレのトコに懇願に来たんすわ・・・
オレは「そんなん知らんわ~。自分で行きまい」と冷たく言い放つと、
「いいんすか!」と、ホントにその足で説得に向ってしまったのだ・・・
練習から帰るとオカンが、
「あんたが裏で糸引っ張っとんな! H先生が来たで!」と、
ご立腹inNY口調で激怒されたが、オレには分かっていた・・・
この女は、確実にこのハナシを受けると・・・
事実、激怒しつつもその表情の裏に隠し切れないポリネシアンのような笑みが
見え隠れしているのである・・・・
つまり、
「まんざらでもない」ので、ある・・・
という事で、この女は60歳オーバーにして小学校の教壇に立ち、
七宝焼きの素晴らしさをカルト教団のボスのように、
特濃のエキスをブレンドしレクチャー・・・
そして、その言葉に一番感化されたのが、H先生で、既に2回の実体験講習を
うちんくで行っているのである・・・
という事で、本日は3回目らしい・・・
まぁ、それは由としよう・・・
しかし、オレには許されない認められない事が
ひとつあるのだ・・・・
それを次回のBLOGで綴ろうとしよう・・・
ハンカチ用意、だよ・・・
