男が輝く、時・・・
草食動物がのんびりと草原で草を食む瞬間は、
その草食動物が一番輝いてる瞬間だと思うの・・・
だって、名称からして、草食よ・・・
じゃ、男は?
その法則でゆくと、「田んぼで力を発揮している、様・・・」と、なるわね。
それまでアタイも、そう思ってきた。そうだと信じてた・・・
でもそれは、やたらめったら特売チラシを打つスーパーのように間違いだと
気づいたわ・・・
『川掃除』
これに集約されるわ、男の輝く時って・・・
3月5日は我が町内、一斉の川掃除の日。
AM8:00に集合して、みなで1時間程、河川の清掃をするワケ・・・
各家庭から1名の代表を送り込むワケ・・・
当然、家長&男子の仕事になるワケで、数年前から世代交代により
ウチからはオレが代表選出されてるワケ・・・
それに行くようになって感じたのだが、田舎の男たちはその暮らしの中で
光のあたる場所を鋭敏な嗅覚でもって感じ取り、そして貪欲にアピール
するという、欧州サッカーのクラブチームのような感じなの・・・
まず、am8:00の集合なのだが、既に我が地区のメンズ達は
am7:30に集合。
am8:00に行ったのでは、
もう、作業の65%は終了しているのである。
つまり、am8:00前に来た人達に、
「ふっ、もうアラカタやっちゃったぜ・・・」というメッセージをMAXで放っているのである。
という事で、オレは去年くらいから、am7:45ぐらいに行くようにしている。
何故、am7:30じゃないのかと言うと、この川掃除に参加するメンツの中で
オレが最も若いのである。若輩ですよ、奥さん・・・
そ、あまり早く行って彼らの聖地・聖域をポッと出の新人に汚されたくないだろう
という配慮と、かといってam8:00ジャストに行って、常識知らずの若い衆扱いも
されたくないからである・・・
そして作業をしてゆくにつれ、地区内での覇権を競うような行動に出始める
男たち・・・
うちの担当の川は2級河川レベルの幅15m 深さ5mくらいなんだが、
ほぼ真ん中の底にチョロチョロっとしか水が、そよかぜの贈り物ように
流れているだけであり、その他の部分は葦みたいな草がボウボウ。
しかも両サイドが竹林で、それがおととしの台風災害でなぎたおされ
ほぼそのままになっている荒れ具合である・・・
まずは、①各所で放たれる炎。
刈り取った葦や流木などを燃やす為のものである・・・
大体3ケ所ぐらい、のろしがあがるのだが、その数はイコール
派閥の数と同義と考えてよい・・・
その炎が大きければ大きいほどに、己達の力を
誇示&鼓舞しているようである・・・
まずは、そんな炎の黙示録合戦が繰り広げられる。
その次は②「大物狙い」だ。
砂の中に埋まる、大型の流木を掘り起こしたり、両岸に自生する
竹林の中でもボスキャラクラスのこれぞという一本を
切り倒しにかかる・・・
戦国時代でたとえれば、百姓侍が敵の大将首を獲り、
名を大いに馳せ出世を望むようなものである・・・
そして最後が、③違う視点探し である・・・
例えば、皆で葦の刈り取りをしていると、
一人、黙々と空き缶などの不燃物を集めてみたり、
皆が大物狙いにウェイトが傾きつつあると、
ひとり、燃え残りの葦や竹、流木を炎の周りから、
火の中央へと、長い棒を使って上手に位置を
かえてみたりするのである・・・
そして皆が違う視点探しに興じはじめ、収拾がつかなくなりだすと、
不動のスリートップが動き出す・・・
●KAZUNORI
こう書くと映画「SAYURI」のようだがそんないいもんじゃない。
身長は153cmぐらいで、オレの同級生のオヤジ。バツ1。
居酒屋で毎日、夕食兼、晩酌の焼酎を欠かさない男。
合言葉は「焼酎。ダブル。梅入りで。」
●SHINOBU
これまた映画「shinobi~忍~」のようで、お茶目な女の子なら
オダギリジョーとかを想像しがちだが、容姿はそんな思いを
木っ端微塵に吹き飛ばす、ウラギリジョーである・・・
しかし、東京市場にしか流れない、シャレにならない
極上苺を栽培する男でもある・・・
そんな苺の規格外をいつも大量にくれる、
ナイスガイ・・・(いつもすんません)
●DAD(お父さん)
今回は不参加だったが、僕の後輩の女の子のお父さん。
名称の理由はヒ・ミ・ツ・・・
そう、このメンツ達が事態の収拾に動くのだ・・・
そしてある程度事態も収まり、落ち着いてくると、
ラスボス、サッカーで言うところのトップ下と言うんですかい、
司令塔のヤツが、動き出す・・・・
■TATE☆oh!■ 、である・・・
当家の裏に居を構え、白い大きな犬「カイ」の主でもあり、
毎日朝5:30キッチリに、家を出発してなじみのサ店に寄って
出社する男にして、オレをしつこく消防団に入れようとあの手
この手の策略で、オレを陥落させようとしているTATE☆oh!である・・・
普段は酔いたんぼであるが、こんな時のTATE☆oh!は頼りになり、
ヤツが一番光ってる瞬間(とき)・・・
今回も、やりたい放題光ってた・・・
まず、隣の地区の川掃除に
「なんや、あそこは・・・草が燃えんのだろー、アレ。」などと、ダメ出し。
かと思えば、「しょうがねぇなあ、油持って行ってやるか。」と、
他の地区と紳士同盟を結びに、素敵外交を敢行・・・
また地区の長老が「この辺は、おなごだけ(女子竹)はないんかぁ・・」
と呟くと、「おとこばっかりや、この辺は・・・」と、即答。
しかも「昔はあの○○さんとこの下ぐらいに生えとったで。」という
セピア色したグレートトリビアを発射・・・
そんな事より、竹にオスやメスがあるんかい?
そして作業が終わると近くの集会場で一杯やるのが慣わしなのだが、
帰り際「おー、○○君(オレの名)○時に集会場ぞ~」と言われるも、
当の本人は大幅に遅刻し、スタアのように登場・・・
まぁ、そんなこんなで男たちの輝ける瞬間(とき)は過ぎ行くわけなんですが・・・
最後にひとつ。
旦那との間が冷めつつある奥さん・・・
結婚にいまいち踏み込めない、ソコのOLちゃん・・・
そんなときは、川に連れてゆけばいい・・・
そして出来る事なら、あたりを少し掃除してみようと、提案してみて下さい。
人は川によって光輝き、川によって教えられる・・・
It's a river runs through it.
旦那、彼氏がブラッド・ピットに見えてきたら、しめたものっ!
優しく照り返す、銀の水面(みなも)に乱反射する男の輝き・・・
『ケッコウ、ワルクナイ・・・』
そんな想いをそっとココロに、抱くハズ・・・
さぁ週末は是非、
川へ・・・・