定例 四天王会議
空(くう)に放られた煙草の煙が、
ゆっくりと耽美的にほどけていく様を見ながら、
明日に控えた、定例四天王会議の会場を
同僚Wと決めていた・・・・
20%OFFという居酒屋の広告の切り取りに、
皆の運命(さだめ)を乗せることに、
なんのてらいもためらいもなかった・・・
むしろ清廉たる様であったであろう・・・
へへっ、みんなぁー実は毎回こんな風にして決定してるんだよ、
四天王会議 の場所って、アハッ!
翌日、仕事を早めに切り上げ向ったのは、昨年末にオープンした
ばっかりの大型海鮮居酒屋だった・・・
開店当初は「ひどい混雑ぶり」というのは聞こえてくる噂により
知っていたが、さすがにもう混雑もねーだろという事で
平日の6時過ぎに行くと、既に馬鹿みたいなウェイティングが・・・
更に外は土砂降りの雨だというのに、後から後から人の波が絶えません。
何かの日本代表の試合でもあるんでしょうか、この地方都市のまた、
地方土地で・・・アハッ。
という事で、30分ほどしてやっと入店できる事に・・・
店内は名作「ブレードランナー」の世界観に韓国直輸入のキムチの素と
デイヴ・スペクター直下型のアメリカンジョークを足してフライで揚げた
ような短期熟成されたような客層だった・・・
30年ぶりに見事再会したような同窓会テイストなおじいちゃん、おばあちゃんの
団体。何故、平日に・・・!?
やたら活発な小学生の子供を持つ若奥さんだが、ひどく疲れた表情が
メイクで隠しきれていない30歳前後の女性と、その父親らしきおっさん・・・
小さな建設会社の社長の家の夕餉に突如招かれた18歳前後の
現場モードなお兄ちゃんが際立つ、ホンワカぐるーぷ。
確実にお互いの旦那がその時間パチスロに興じているだろう
茶髪のちょっと美人な若奥さん二人組みと、そのお子達・・・
そして、オレたち、四天王。
みんなの四天王・・・
まず、恋の仮免料理長が、この海鮮居酒屋のトラップに見事に拿捕。
オーダーした舟盛りが予想以上に、
BIGマグナム黒岩先生(知らない人はイモだぞっ!)で、
つまりおっきくて、僕達のテーブルの1/2を完全占拠。
更に生ビールからワインに完全移籍したオレのオーダーが、
残ったスペースの1/4をアーティスティックにオブジェティックに
逆プトレマイオス朝状態(すんません、少し酔ってて何言ってるか
分かんないです)・・・
ここまでで、開始14分ぐらいである。
更に同時にオーダーした、料理が親のカターキのように
卓上に一気に並べられ、とにかくそれを消費しなければならない
状況にならり、それらをブルトーザーのように食らう
オレ達・・・
そしてようやく落ち着いたところで、同僚Wがオレに向って
「じゃ、この状況を説明してもらおうか・・・」と言う言葉をクーリッシュに
SHOT!・・・
実は前回の四天王会議 で、合コンいや、食事会を今日この日に
開催するハズだったのだが、女の子集め係のオレの力不足で
男だけの集まりになってしまったという事ですわ・・・
でも、聞いて下さいよっ!
いや、聞きなさいよっ!
ソコの、日曜の朝だけ色っぽく起床するその様、
その空気感・・・
それをオクターブ高い温度差でウエストコーストを、
人生の終着点に向って走るテルマ&ルイーズ視する、
社内で妙な政治力を発揮する入社7年目のOLちゃん!!!
いやね、ただでさえ時間もコネもない、明日に向って撃ての
ラストシーンのような絶対的に不利な状況に、まるで
マックシェイクを買うかのように、気軽で、それでいてイタリア娘のように
一方的な同僚Wのメール。
「うーん、ナースがいいなぁ・・・ @堀江」
そう、欲張り奉行になってるんですよ、たった数日の間で・・・
21世紀の淫獣ですわよ、この生き物は・・・ 不潔・・・
でも、アレなのよね。負けは負け・・・
従うしかないのが今のアタイのリアルなポジションなのよね・・・
で、考えられる全ての人脈を駆使し、約1名にオファー
「お前なら、出来るっ! 集められるさ。
陽の光がまぶしければ、南風の神様が組織票で助けてくれるし、
希望の光に影が差せば、友情という名の終わらないパリ・テキサスが
付け届けをそっとわき腹に添えてくれるからっ!」 等という、大応援を
メールで数日に渡って展開したが、逆にソイツを追い込む事になったのか
ある時からプッツリと連絡が、途絶えてしまいましたよ・・・
まぁ、そんな状況をここで語っても仕方ないし、潔く古いスタイルの社長
のように謝罪すると、すんなりと許してくれましたよ・・・
ま、あんまりそこで声を荒げても、もし次自分がその立場に立てば
困るもんね・・・
という事で、この後の展開はバカでも超分かりやすい展開になりやす・・・
まずは、オーダーを取りに来る店員の女の子との、ヒューマンなやりとりを
完遂した途端にホカホカした気持ちになり、それで身体が温まったら、
数テーブル向こうの女三人組が、「コッチ見てるっ!」などと、大騒ぎ・・・
更に、オレはちょうど対面のスペースで飲んでる女子大生、もしくは
21~22歳ぐらいの社会人の女の子グループ7人組を観察しながら、
ひとりひとりに妄想の中で、ダブルデートを申し込んでいた、
もちろん7色の誘い文句で・・・
更に同僚Wに至っては、「今、30歳前後のいい感じの女3人組が見えたよっ!」
などと、居もしないものを見てしまう始末・・・
お前だけ、地縛霊と合コンすればいい・・・
そんな超キモキモ四天王会議の様子を、Blogという半公の場所に
「あっ、ここの言い回しはもっと、遠くに跳べる。跳ばせれるっ!」とか
「リズム。リズムの教科書を一から読み直しなさいよっコノ、フニャチン野郎!」
などと、結構嬉しそうに、そして時に真剣に悩んでいる自分自身に、
なんだかブルガリアヨーグルトを6Lぐらい
一気飲みしたくなるほど、情けない気持ちになるんですけど・・・
僕の生き方と行き方は、これでいいんでしょうか・・・
次回の定例四天王会議をお楽しみに・・・