高知県への家族旅~前編~
「だきゃらっ、何度目のおしっこなんだよおぉぉぉぉぉぉー!」
ここはJR高松駅なんだが、今日から一泊二日の予定で、高知県に
家族揃ってミニ旅行に行くんだが、その駅で最近オシメのとれた
次男が、オシッコ、オシッコ、シェフチェンコ などと、5分おきにトイレに
行くのだが、決まって5mlぐらいしか出ないのである・・
本日通算6回目のオシッコで、これはこいつの中でマイブームなだけで
あると判断し、上記のようなセリフを吐いたのはAM8:43の出来事であった・・・
明らかに、車で行った方が何かと楽な今回の旅は、
オレの両親が孫達の為に完全にカスタマイズした旅であり、
そこにオレのエッセンスを泉ピン子ばりの我が儘ハニー風味で
味付けした、オリジナルトラベルプランであった・・・
まず第一のイベントは、コレ
だった・・・
それに乗る為に全ての予定を全身全霊でそれ用に
合わせて乗ったのだが、
30分も乗ると既に飽き始める子供達・・・
オレはというと、週刊現代という週刊誌を買い、
熟女ヌードを絶賛堪能中だった・・・
高知駅に到着すると、レンタカーを借りて予め下調べを
しておいた昼食をとる店に向かった・・・
そこで生まれて初めてカーナビなるものを操作したが、
これがご機嫌なワケよ・・・
電話番号を入力したらそこまでナビしてくれたり(当たり前なの?)
運転中は、電話番号をしゃべるだけで、そこまでナビ
してくれたりするんですよ、奥さん・・・
もう、夢の宝箱。素敵なドライビングツールと言う事に1mmの
疑いもないワケなんですよ・・・
その傍若無人な素敵ぶりに、意味も無く過剰反応しちゃうオレ・・・
「ツギノ、シンゴウヲ、ミギデス」などと言われると、
思わず始まるナイトライダーごっこ・・・
- ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- ザ・ベスト・オブ・ナイトライダー
「ok、キット! ちょっと花屋に寄りたいんだが・・・いいかな?
実は、今日ベリンダの誕生日なんだ。花を贈ろうと
思ってさ・・・」
「イケマセンヨ、マイケル。オシゴトチュウデスヨ!」
「いやー、5分だけでいいんだよキット、頼むよ。」
「ダメデスヨ、マイケル。」
「じゃ、後で洗車に連れてってやるからさ・・・」
「・・・・ワカリマシタ、マイケル。
デモ、3プンダケデスヨ。
アト、キョウタンジョウビナノハ、ベリンダジャナク、
ナスターシャ、ダトオモイマスガネ・・・」
「oh!キット・・・・助かったよ。 フゥ」
などとやってると、助手席の奥さんが
「昼ごはん食べるとこって美味しいの?」とか言ってきたので、
「ダイジョブデス、オクサン。アナタノ、タイシボウガ
3%アップスルホド、オイシイハズデス・・・」等と言っていたら
メリメリと音を立てて不機嫌になってきたので中止しました・・・
ご機嫌旅気分が、全くだいなしです。
さて、オレがさんざんネットや、旅行本等を調査し、はたまた
いくつかの候補の店名を書いた紙をウチワで扇ぎ、一番最初に
落ちてきたやつの勝ち、とか、目を閉じチャカ・カーン と
スパイシィなランバダまがいのダンスを踊っているのを30秒間
脳裏にイメイジした後、店名を書いた紙を一枚チョイスする等の
ドキドキするような選択方法をこなし、見事選び抜かれた昼食処が
ココ だった。
無類の貝好きのオレの心を根こそぎ持って行ってくれた事は当然として、
そのオレの心を慢性的な疼痛に至らしめるような、見事な立地条件と
フォルムは、「♪あなたがいたから、わたしから・・・」等と言う曲の
作詞作曲、はたまたPVまでをオールセルフプロデュースしてしまうような
等身大の存在感が、そこにはあった・・・
とにかく、あの中でプカプカ浮きながら、網焼きで豪快に魚貝類を
焼き尽くしたい・・・
日増しに高まるオレの思いを確実に感じながら、
オレは今日のこの日を待ち焦がれていた・・・
観て下さいよ、この大胆な立地とフォルムを・・・
海の上だよ。二階もあるよ。桟橋で渡るよ。揺れる、揺れるよ桟橋が。
海には小魚とかいるし、ボラなんか余裕で泳いでるよ。
これを観ながら、ご飯3杯ぐらいいけそうだ・・・
店内に入ると、これまたいい感じに愛想の悪いオバチャンが部屋に
通してくれる・・・
そして店内には、柱に備え付けられた、古い扇風機・・・
地域の集会所にあるような長机・・・
この店の方向性とは180度対極にある、鶏のから揚げ定食の
文字が躍る、手作りメニュー・・・
そう、そこには純度100%の昭和の匂いが・・・
この時点で、オレは咽び泣きそうになった・・・
「龍宮、龍宮、りゅうぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううううーーーーー!」と
6メガヘルツで叫びそうになった・・・
今なら好きでもない女に、小学校4年の下校の時のような感じで、
「草とか食える?」とか言われたら、食いそうな程、テンションが
アルマジロ? (-23点)
いや、上がっていた・・・
そして、オーダーしたメニューの50%が今出来ませんという
想定内の返答にガッツポーズをしつつ、名物「海賊焼き」の
登場を待った・・・
そして、登場する海賊焼き・・・
数種類の貝を生きたまま焼いて、オリジナルタレにつけて食べる
その海賊焼きは1人前で十分なヴォリュームがあった・・・
今、己の気高き欲求が、具現化され、からだ全身に
広がる稀有な感覚が時速3.2kmで駆け抜けて
いったようだった・・・
サイドオーダーした車えびがなく、代替品として、
地えびをオーダーしたのだが、あまりに元気に
跳ね回るえびは、見事に子供達の心を鷲づかみにし、
気を良くしたオレは、祝儀がわりに不動産屋の社長の
ような気持ちで、伊勢海老の活け造りを全力オーダー・・・
「一匹¥7500ですが・・・」と事務的に言われると、
「合格です、僕のお母さんになって下さい。」
と、すぐさま返答・・・
これがまた、秋冬ものを着た黒木瞳の吐息のような甘味があって、
大変美味しゅうございます・・・
最後はこの伊勢海老の頭を味噌汁と雑炊にしてもらって、試合終了・・・
という事で一行は、宿へと向かった・・・
続く・・・


