ありえない・・・ | 「えっ、ソフトバレー?」

ありえない・・・

ありえない・・・

この言葉、最近ちまたでもよく使われていますが、
どうも使い方が軽い。

軽々しく使いすぎというか、その言葉の威を借りすぎだ。
その言葉の持つ圧倒的な存在感をただ単に享受し、
快楽に酔いしれたいだけなのだ。

受け売り、みたいなもので、ソコに確固たる自身の
意思がない。

そんな世の風潮に一石を投じた出来事が今日あった。


友人のK氏は43歳の独身だ。
普段から、アニキ的な存在として家族ぐるみで
おつきあいさせていただいている。
子供達からの支持は、当然僕の5.2倍ほどあり、
人見知り将軍の次男でさえ、一目会ったその日から
なつくほどの凄まじさを持っている・・・

が、彼は独身だ。まだ結婚の経験もない。
確かに身長も低く、容姿端麗とはいかない。
それは、紛れもない事実だが、人としての魅力は
特盛だ。

僕ら夫婦はいつもその事を不思議に思っている。
熱いギロンを闘わせたのも一度や二度じゃない。
最近では、色々な人にお願いし、とりあえずお友達から
でも始まるようにと、紹介の場も設ける始末。

しかし、始まらない・・・
これっぽっちも。

彼には別の顔がある。こういった事は、紹介の席では
最後に言うようにしている。それで、判断して欲しく
ないからである。

別の顔とは、経営者なのである。代表取締役社長。

ま、半年くらい前に就任したのだが、自営業をやっていて
現会長から社長業を引き継いだのだ。
しかし、これはエピソードがあり、専務職だった彼は
当時から、前社長から結婚したら社長にしてやる、と
ずっと言われていたのだが、何年経ってもその気配はなく
今回とうとう、諦めの社長交代劇となったのだ・・・

年収は知らないが、ローン返済の既に終わった持ち家と、
BMWのオープンカーを持っている。

そんな彼に紹介がてら、一席設けた今夜に、奇跡は起こった。


紹介相手の彼女は38歳の某金融機関の支店長代理。

決して、美形ではないが、きさくないい方だった。
しかし、二人の会話はいまいち盛り上がらない。
俺が焼酎をメチャ飲みして、盛り上げるも、不発。

ふと、嫁が、
「Kさん明日、阪神のオープン戦行くんでしょ」
の言葉に、ピクリと反応したのを俺は見逃さなかったね。

「私も、明日いくんです!」
と、彼女。

Kさんは筋金入りのトラキチ。年に何度かは、わざわざ
甲子園まで観にいくほどだ・・・

で、なんと彼女もトラキチ。
聞くと、チケットの席は違うものの、阪神が点を入れたら
メールしましょうなどと盛り上がり、
回転しだす、二人の運命。

電話番号交換、メール交換まで持っていき、
俺も嬉しく、勝利の美酒とばかりに、その後も
酒をあびるほど飲んだ。

翌日、どうだった?盛り上がったでしょ!
と、Kさんに問うと、
「いやー、やっぱタイプじゃないカモ・・・」


一言だけ言わせてよ。あんたに選ぶ権利は
ほとんどないし、相手もトラキチなんて
ありえねーよ。気まぐれな神様の最後の
プレゼントだよ、コレ!

という事で、出勤しようと思ったら車のタイヤが
パンクしてた。ありえねー