秘めたる、実力。
前回、嫁はんに息子のPTAソフトバレー大会に出場するようにと、
プラチナオファーを受けた俺。
むろん俺は元バレー部でもなんでもなく、その唐突なオファーに表面上
たじろぎ、呆然とした表情を阿藤快ばりに風呂に行く嫁はんの背中に
向けるしかなかった・・・しかし、俺には、確信があった。
実は俺は高校の3年の時にクラスマッチという、クラス対抗のバレーボール大会があったのだ。
そう、皆さんも記憶にあるだろう・・・
クラスマッチとは学年の女子全員に己の存在をアピールする唯一無二の場。
公平なジャジメントが下される審判の場。
そのクラスマッチに向けて、学年中の男達が、その堪えきれない男汁を、
白いバレーボールに向けて、ぶつかり稽古。
とにかく己のスキルアップだけにいそしむ・・・
ただ、我々3年7組の連中は少し違っていた。
普通は、クラスマッチの練習を体育の時間とか、昼休みにする程度
なのだが、我々は放課後、地域の公民館や体育館に集まって
極秘特訓を行うほどに、盛り上がっていたのだ。
そして、確かに団結していた・・・
馬鹿、である。
なぜならば、我々は一応進学クラスで、大学受験を控えているのだ。
しかも、クラスマッチは11月。
受験の追い込みをかけなければイケナイ大切な時期なのである。
だが、バレー。
俺達バレー。
しかも、決戦当日が近づくにつれ次第に盛り上がっていく我々・・・
近くの公民館がとれない時は、15kmくらい離れた公民館までチャリで
集合。クラス一、遠方に住んでる詫間(実名晒しちゃった)などは
結果的に一日に60kmもチャリンコで移動するハメになったり、
エースアタッカー西本は、マイボールまで購入する始末。
しかし、マイボールと言うのは嵐のような大嘘で、高校のバレー部の
備品を、ラオスの密輸商人のように学生服の下に隠して、
「身体中がボコボコした変な高校生」という役柄を見事に演じきった果て、
計4個のボールをゲットした、情熱大陸西本という偉大な男を
誕生させてしまったりしていた。
俺はと言えば、当日見事に頭髪をキメるべく、最新ディップのチェックに
これっぽっちの暇もないぐらいに忙しく、更に、決戦1週間前になると
一番いい状態の体操服が当日着れるように、体操服のローテーションさえ
編み出す始末・・・
そして当日、俺はBチームで出場し、決勝まではいけなかったが、
情熱大陸西本率いるトップチームは、決勝で学年に2クラスある同じ
進学クラスの連中とぶつかり、惜しくも準優勝。
西本は泣いていた。
情熱大陸が震えていた・・・
それに対し俺は、「まあ、いいじゃないか、準優勝だよ。それに
学年の女子全員に、アピールできたし・・・」という労いの
言葉をかけようとしたが、どうも様子がおかしい。
ふと周りのギャラリーの女の子を見ると、うちと相手クラスの
進学メガネ女しかいねーじゃねーかYO!
つまり、こういう事だった。俺達と決勝相手の進学クラスは、
それ以外の、ちょっとアウトロー感漂うヤンキーのいる普通科クラス
とか、バスケとか野球、サッカー部などという当時モテモテ部活動TOP3が多く所属する就職科などの連中を、ほとんどが帰宅部の
進学クラスの、メガネ野郎やチビ、ひょろひょろ、百貫デブ達が
面白いようにバッタバッタと投げ倒していくのである。
そういう連中に想いを寄せる女子にとっては、面白くもなんともない
のである・・・
つまり、俺達はたった一日で学年女子ほぼ全員の敵となった訳である・・
裏を返せば、学年女子全員の敵になる為に、猛練習をしてきた訳であった。
それが引き金になったかどうか分からないが、翌年の受験にはほぼ全員が
浪人し、あの違う理由で泣いていた情熱大陸西本などは、2浪の末進んだ
専門学校さえ途中で除籍になる始末・・・
俺達は死ねばいいよ・・・
と、前置きは長くなったが、俺にはそういった嫁はんには言っていない
バレーに関する秘密の過去があったのだ。
そ、その確信とは、練習初日嫁はんのド肝を抜くその確信であった・・・
しかし当日、俺はとてつもない事態に巻き込まれるのであった・・・
プラチナオファーを受けた俺。
むろん俺は元バレー部でもなんでもなく、その唐突なオファーに表面上
たじろぎ、呆然とした表情を阿藤快ばりに風呂に行く嫁はんの背中に
向けるしかなかった・・・しかし、俺には、確信があった。
実は俺は高校の3年の時にクラスマッチという、クラス対抗のバレーボール大会があったのだ。
そう、皆さんも記憶にあるだろう・・・
クラスマッチとは学年の女子全員に己の存在をアピールする唯一無二の場。
公平なジャジメントが下される審判の場。
そのクラスマッチに向けて、学年中の男達が、その堪えきれない男汁を、
白いバレーボールに向けて、ぶつかり稽古。
とにかく己のスキルアップだけにいそしむ・・・
ただ、我々3年7組の連中は少し違っていた。
普通は、クラスマッチの練習を体育の時間とか、昼休みにする程度
なのだが、我々は放課後、地域の公民館や体育館に集まって
極秘特訓を行うほどに、盛り上がっていたのだ。
そして、確かに団結していた・・・
馬鹿、である。
なぜならば、我々は一応進学クラスで、大学受験を控えているのだ。
しかも、クラスマッチは11月。
受験の追い込みをかけなければイケナイ大切な時期なのである。
だが、バレー。
俺達バレー。
しかも、決戦当日が近づくにつれ次第に盛り上がっていく我々・・・
近くの公民館がとれない時は、15kmくらい離れた公民館までチャリで
集合。クラス一、遠方に住んでる詫間(実名晒しちゃった)などは
結果的に一日に60kmもチャリンコで移動するハメになったり、
エースアタッカー西本は、マイボールまで購入する始末。
しかし、マイボールと言うのは嵐のような大嘘で、高校のバレー部の
備品を、ラオスの密輸商人のように学生服の下に隠して、
「身体中がボコボコした変な高校生」という役柄を見事に演じきった果て、
計4個のボールをゲットした、情熱大陸西本という偉大な男を
誕生させてしまったりしていた。
俺はと言えば、当日見事に頭髪をキメるべく、最新ディップのチェックに
これっぽっちの暇もないぐらいに忙しく、更に、決戦1週間前になると
一番いい状態の体操服が当日着れるように、体操服のローテーションさえ
編み出す始末・・・
そして当日、俺はBチームで出場し、決勝まではいけなかったが、
情熱大陸西本率いるトップチームは、決勝で学年に2クラスある同じ
進学クラスの連中とぶつかり、惜しくも準優勝。
西本は泣いていた。
情熱大陸が震えていた・・・
それに対し俺は、「まあ、いいじゃないか、準優勝だよ。それに
学年の女子全員に、アピールできたし・・・」という労いの
言葉をかけようとしたが、どうも様子がおかしい。
ふと周りのギャラリーの女の子を見ると、うちと相手クラスの
進学メガネ女しかいねーじゃねーかYO!
つまり、こういう事だった。俺達と決勝相手の進学クラスは、
それ以外の、ちょっとアウトロー感漂うヤンキーのいる普通科クラス
とか、バスケとか野球、サッカー部などという当時モテモテ部活動TOP3が多く所属する就職科などの連中を、ほとんどが帰宅部の
進学クラスの、メガネ野郎やチビ、ひょろひょろ、百貫デブ達が
面白いようにバッタバッタと投げ倒していくのである。
そういう連中に想いを寄せる女子にとっては、面白くもなんともない
のである・・・
つまり、俺達はたった一日で学年女子ほぼ全員の敵となった訳である・・
裏を返せば、学年女子全員の敵になる為に、猛練習をしてきた訳であった。
それが引き金になったかどうか分からないが、翌年の受験にはほぼ全員が
浪人し、あの違う理由で泣いていた情熱大陸西本などは、2浪の末進んだ
専門学校さえ途中で除籍になる始末・・・
俺達は死ねばいいよ・・・
と、前置きは長くなったが、俺にはそういった嫁はんには言っていない
バレーに関する秘密の過去があったのだ。
そ、その確信とは、練習初日嫁はんのド肝を抜くその確信であった・・・
しかし当日、俺はとてつもない事態に巻き込まれるのであった・・・