予防と消毒
2001年に日本においても、RSウイルス粒子表面のエンベロープにあるF(Fusion)タンパク質を特異的に認識するモノクローナル抗体製剤パリビズマブ(Palivizumab)が承認されました。
ワクチンの開発の努力は長く続けられていますが、実用化には至っていません。感染防御免疫の誘導が単純ではなく、ある種の感染防御反応は、かえって再感染を重症化させるため、発症機序のさらなる解明が必要です。
RSウイルス感染症は、感染者の気道分泌物への接触あるいは咳で生じた飛沫を介して感染します。接触感染の予防には手洗いが、飛沫感染予防にはマスクの着用が有効です。
RSウイルスはエンベロープをもち環境中では不安定で、石けん、消毒用アルコール、次亜塩素酸ナトリウムをふくむ塩素系消毒薬などにふれると容易に感染力を失います。