MF振り返り 「佐世保米軍基地フィールドトリップ 8月6日」 | 第31回 日韓学生フォーラム

第31回 日韓学生フォーラム

31期メンバーが、来年夏のメインフォーラムまでの活動を随時お伝えしていきます。説明会・合宿などイベントの詳細も更新します。

佐世保米軍基地(2015.08.06)



佐世保米軍基地は長崎県佐世保に所在する、アメリカ海軍第7艦隊の軍事基地である。


今年は言うまでもなく、日韓国交正常化50周年、戦後70周年の節目の年であり、

そんな記念すべき年に国際社会の中の日本と韓国、そして大国アメリカとの関係・協力についてのお言葉を頂いた。


佐世保米軍基地の仕組みや日本各地にある他の米軍基地との関わり、そして佐世保市民との関わり方についての講義を中心に、艦船の種類や支援活動の内容についてもお話を賜った。

中でも印象的だったのは、これからの米国の役割と、米軍基地の役割のお話だった。

アメリカは北朝鮮有事に備えて韓国周辺に警戒しなければならず、その為には法の支配を強化し、三ヵ国関係を強化、そしてパトロールにつなげていく、といった内容だった。


現在は日米関係と米韓関係の更なる強化が見られるにもかかわらず、日韓関係は弱く、この二国間の強化によって三国関係は連携を持つことができるといった状況である。

その第一歩として私たち学生の草の根交流は大きな意味を持つのではないかと、改めて実感することができた。


また駐日米軍基地と言えば、市民からの反対があるのではないかと考えていたが、佐世保の米軍基地は市民との関係が良好で、基地の開放日には多くの市民が訪れるという。

しかし日本国内の他の基地におけるオスプレイの事故や安全性を問われる問題がある為に、市民や市長からの同意を得ることは容易ではないと言っていた。

この基地は海軍基地でオスプレイは使用しない為その不安はないが、安全性はやはりどこの基地でも引き続き課題なのだと思った。


基地内に初めて入ったのでこれまでの基地に対するイメージを覆された、というのが全体を通しての率直な感想である。

基地内には扶養者の為の住居や幼稚園、スーパーマーケット、消防署までもあり、一つの小さな町があるかのようだった。

市民とも比較的良好な関係を持つこの基地は、私の中の基地のイメージを良い方向に覆してくれ、これこそが基地のあるべき姿なのでは、とも思うことができた。

ご協力くださった皆様、ありがとうございました。

(吉田理紗)