Technics SL1200 MK3Dを2台まとめてピッチコントロールの(キャリブレーション)調整。

グリスの塗り直しと調整、今回はグリスアップはカバーの分解無し。

カバーの分解は何度かやると開ける時に爪が折れてしまう。

プラッターの下のピッチコントロールから来るコネクターを外す。

しっかり押してゆっくりと左右に振りながら外さないと両端の爪が折れてしまう。

プラスチックの経年劣化で弱くなっている。

どっちか折れてるのを時々見かける。

綿棒の先を潰して溝に入る幅にしてDeoxit Fader 5 を塗って処理。(接点復活材やパーツクリーナーを

使っているという話を聞くが、グリスを溶かしてスカスカになったり基盤のカーボンに影響が出ると困るので

使わないようにしている。)

ピッチコントロールの基盤から出ている(茶、赤、オレンジ、黄色)の線の茶の線をプラス、赤い線にマイナスと

テスターに繋げ青いアジャスター(ダイヤル)を回して調整。

マニュアルから基準値2.875 ± 0.25kΩ。

少し回しただけでかなり数字が上下するので中々良いところに来ない。

(ちょとした振動や衝撃でズレそうな気がする。)

センターにして再生が遅くなっている個体を良く見かけるが測ってみると3.0位になっている。

現代のPCDJでターンテーブルを使用する環境ではSYNCを利用している人が多いので、

回っていれば良いので調整は必要ないでしょう。

この頃のターンテーブルにはピッチコントロールにはアジャスターが付いているので調整出来るが、最近のターンテーブルには

殆ど付いていないので、半田を外してピッチコントロールを交換するしかない。

2台で使うとなるとここは合わせたい。