サーリプッタの言葉 ( 1 )



正しく行い、心を落ち着けている人のように よく気をつけていて、
正しく思惟して行い、怠らず、内に反省することを楽しみ、みずからよく
心の安定を得、ただ独りでいて、そして満足している者、
ーー かれを人々は 修行者と呼ぶ。

四くちか、五くちの食物を得ることができなかったら、水を飲むがよい。
修行にもっぱら励む修行者にとっては、これだけで安楽に住するに足る。

結跏趺坐しているときに、膝まで雨が降らなければ、修行にもっぱら励む
修行者にとっては、これだけで安楽に住するに足る。

楽しみを苦しみと見、苦しみを矢と見、両者の中間に みずから とどまらな
ならば、かれは、この世においてそもそも、何にかかずらうであろうか ?

悪い欲望をいだき、怠惰で、元気が無く、学ぶこと少なく、他人を尊敬
しないような人が 決してわたくしには かかずらいませんように。
ーー その人は この世において、そもそも、何にかかずらうでしょうか ?

ひろい学識があり、聡明であり、もろもろの戒行によく専心し、そして、
心の平静をうることに専念する者  ーー かれこそ、わが頭上に立て。

ひろがる妄想にふけり、妄想を喜びとする獣のごとき者、
ーー かれは、無上の安らぎ、安穏を獲得するに至らない。

妄想を捨てて、妄想の無い道を楽しむ者、
ーー かれは、無上の安らぎ・安穏を体得するに至る。

村でも、林でも、低地でも、平地でも、聖者たちの住む土地は楽しい。

人のいない森は楽しい。 世人が楽しまない処において、貪りを離れた
人々は、楽しむであろう。 かれらは、快楽を求めないからである。

おのが罪過を指摘し、あやまちを告げてくれる聡明な人に会ったならば、
その賢い人に 付き従え ーー 隠してある財宝のありかを告げてくれる
人につき従うように。 そのような人につき従うならば、善いことがあり、
悪いことはない。

他人を訓戒せよ。 教えさとせ。 宜しくないことから他人を遠ざけよ。
そうすれば、その人は善人に愛され、悪人からは疎( うと )まれる。

真理を見る眼ある尊き師・ブッダは、他の一人ひとりのために、真理の
教えを説かれた。 
教えが説かれているとき、道を求めるわたしは、耳をそば立てた。

わたしが聞いたことは、空しくはなかった。 わたしは、束縛をのがれ、
煩悩のけがれのない者となつた。 

もしも 私が正しく識知して、正しく行っているのなら、そもそも誰によって
この世に何があるのか。

実に、わたしの誓願としたところのものは、過去世の生活を知る神通力を
得るためではなく、すぐれた透視力を得るためでもなく、他人の心を読み
とる神通力を得るためでもなく、死と生を知る神通力を得るためでもなく、
聴力を浄める神通力を得るためでもなかった。

思考をなさない境地に到達した、完全にさとった人、ブッダの弟子は、
つねに尊き沈黙を具現している。




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