輪廻 ( りんね ) について



もともと、人の魂は生まれ変わる、という思想は 2500年前からインドに
あったバラモン教 ( ヒンズー教の前身 ) が 説いていたものでした。

ブッダが悟りを開いて 神通力が芽生え この三千世界の実相を知った時、
輪廻は事実であるとして ブッダもそれを承認したのです。

ブッダは、この世界には 物質的領域と、非物質的領域があると説かれ
ました。 この事は 現代の物理学と 天文学でも認められています。

   輪廻には、六つの世界があります。

天界、ーー 天界には、非常にたくさんの天界があり、それぞれに名前が
つけられています。 又、上位、中位、下位の天界があり、最上の天界は
梵天と呼ばれます。 要するに他界したら似たものどうしが集まるので、
そこでは 何の苦労もありません。

似たような天界が三十三あるので、それをまとめて三十三天と言います。
京都にある 三十三間堂は、そこから名前がつけられています。

又、天界の神々は、以下に書く世界と同様、人の寿命に比べて 非常に
長い寿命がありますが それが尽きると又別の輪廻の世界に生まれます。
たとえば、長らく天界に住んでいた者が、人間の母胎に宿り、人間界に
生まれ変わるという事もある訳です。

しかし、どの天界の神々も 悟りを開いていません。
したがって、ブッダによれば 神々も 欲界の生きものと呼ばれます。

人界、ーー 人間たちの世界です。 ここは物質界。 さまざまな個性の人
がいます。 聖者のような善人から 凶悪な悪人まで、いろいろです。
精神の修行をしたり、何かを学んだりできるのは この人間界だけです。

阿修羅、ーー 悪神です。 天界を攻撃する事があります。

畜生界、ーー さまざまな 動物の世界です。 人間であっても、けだもの
のような生き方をした者は、ここに再生する事があります。 物質界です。

餓鬼、ーー 無明、怒り、貪欲 に支配された人や、地獄とまでいかない人、
ケチであったり、傲慢であったりした人は、ここで苦しみます。
ちなみに 幽霊は餓鬼の一種です。

地獄界、ーー ここにも、非常に多くの地獄界があり、大きいものだけで、
八大地獄があります。 無間地獄など 聞かれた方もおられるでしょう。
地獄界は 苦しみだけの世界です。
どのような人間が ここに堕ちるのかは、おわかりの通りです。

   これら六つの世界を、欲界といいます。

その上に 色界があります。 形態だけがある世界です。
さらに その上に、無色界、形態もない世界です。
欲界、色界、無色界、 これを三界といいます。 三界万霊などという言葉
は、お経の中には よく出てきます。

   悟りの階梯は、四つあります。

預流果、ーー 悟りの流れに乗った者です。
一来、ーー 他界したあと、一度だけ人として生まれて来る者です。
不還、ーー 二度と再びこの世には帰って来ない者です。
阿羅漢 ( アラハト ) 、ーー 悟りを開いた者。 ブッダと同じです。

仏教には、絶対神も 閻魔大王も ありません。

ブッダと、その弟子達の修行の目的は この三界を超越して 永遠の
安らぎに入る事でした。 もちろん在家の信者も同じです。

それ故に、彼等は未来の運命に対しては いちじるしく楽観的でした。

一切皆苦 等、否定的な表現が目立つ仏教ですが、仏教の楽天性は
ここにあります。


ブッダは、「 要は 心なのだ。」、と説かれた。 と 仏典にあります。

ーー 以上、輪廻についてでした。





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