ブッダの言葉 ( 原始仏典より ) 2
 
 
 
 健康は最高の利得であり、満足は最高の宝であり、信頼は最高の知己であり
 
平安は最高の楽しみである。
 
 
 
 落ち着いて思慮ある人は 身をつつしみ、言葉をつつしみ、心をつつしむ。
 
このように彼らは 実によく己れを守っている。
 
 
 
 他人の過失を捜し求め、つねに怒りたける人は、煩悩の汚れが増大する。
 
かれは 煩悩の消滅から遠く隔たっている。
 
 
 
 この世においては、過去にいた者でも、未来にあらわれる者でも、
 
一切の生きものは 身体を捨てて逝くであろう。
 
智ある人は、一切を捨て去る事を知って、真理に安住して、清らかな行いを
 
なすべきである。
 
 
 
 花の香りは風に逆らっては香らない。  ーー 昼間に咲くタガラの花からも
 
栴檀からも ーー 。   しかし徳のある人々の香りは、風に逆らっても香る。
 
徳のある人は、すべての方向に香るのである。
 
 
 
 善い教えは最上のものである、と 聖者は説く。  これが第一である。
 
理法を語れ。 理法にかなわぬ事を語るな。  これが第二である。
 
好ましい言葉を語れ。 好ましからぬ言葉を語るな。  これが第三である。
 
真実を語れ。 虚偽を語るな。  これが第四である。
 
 
 
 誰が この大地を征服するであろうか ? 又 誰が 神々と共なる閻魔の世界を
 
征服するであろうか ?  わざに巧みな人が花を摘むように、善く説かれた
 
真理の言葉を摘み集めるのは誰であろうか ?
 
 
 
 学びにつとめる人こそ、この大地を征服し、神々と共なる閻魔の世界を
 
征服するであろう。  わざに巧みな人が花を摘むように、学びにつとめる
 
人こそ、善く説かれた 真理の言葉を つみ集めるのであろう。
 
 
 
 この世では 自分こそ自分の主 ( あるじ ) である。 他の人が、どうして自分の
 
主であろうか ?   賢者は、自分の身をよくととのえて、自分の主となり得る。
 
 
 
 もしも 姿をさらに吟味して見るのであるならば、単に姿を見るという事はない。
 
又、もしも単に姿を見るのであるならば、姿を さらに吟味して見るという事は
 
ない。 ここの人は、単に姿を見るだけであって、姿を さらに吟味して見るという
 
事がない。
 
しかし、姿を さらに吟味して見る人は、つねに姿を見るということがない。
 
 
 
 分かち与える人には 功徳が増大する。  みずからを制するならば、人が
 
怨みをいだく事は無い。  善い人は 悪を捨てる。
 
感情の欲と 怒りと 迷妄とを捨てるが故に、煩悩の覆いをのがれる。
 
 
 
 この世で 善い事をしたならば、安心しているように。  その善い事が、
 
ずっと昔に した事だとか、遠い所でした事であっても、安心するがよい。
 
人に知られずに した事であっても、安心するがよい。
 
その果報があるのだから、安心しておれ。
 
 
 
 道理を実践する人を、常に道理が守る。  道理をよく実践すると、幸せを
 
受ける。  道理をよく実践すると、この優れた利益がある。
 
 
 
 善い事をして、悪い事をしないならば、善い人々が 福徳のもとを、昔 行った
 
のであっても、決して死を恐れない。
 
ーー 堅固な船で、河を渡る人々のように。
 
 
 
 子のある者は 子について憂い、又 牛のある者は 牛について憂う。
 
実に 人間の憂いは、執著する もとのものである。
 
執著する もとのものの無い人は、憂うることがない。
 
 
 
 バラモンよ、流れを断て。  勇敢であれ。  諸々の欲望を去れ。
 
作り出された諸々の現象の消滅を知って、汝は 作られざるもの、ニルヴァーナ
 
( 平安 ) を 知る者となるであろう。
 
 
 
 神霊よ、聞け。 それらの煩悩が、いかなる原因にもとづいて起こるかを知る
 
人々は、煩悩を除き去る。 
 
かれらは、渡りがたく、いまだかつて渡った人のいない この激流を渡り、
 
もはや再び生存を受けることがない。
 
 
 
 正しい法によって得た財を以って 母と父とを養え。  正しい商売を行え。
 
つとめ励んで、このように怠ることなく暮らしている在家者は、死後に、
 
( みずから光を放つ )、という名の神々のもとにおもむく。
 
 
 
 人は 他人の言葉によって、 ( 他人が、「 お前が盗んだ 」、と言ったからとて )
 
盗人であるのではない。  人は 他人の言葉によって聖人であるのではない。
 
自分が 自分のことを知っているように、神々もまた、かれの事を知っている。
 
 
 
 ヴァーセッタよ、どのような階級に生まれた、どのような人であっても、
 
その人に 慈しみの心、他の人の苦悩に共感する心、他の人を幸福にする事を
 
喜ぶ心、全ての とらわれを捨てた、平安なる心。
 
慈、悲、喜、捨、という四つの 利他の心が生まれ、それが全世界に遍満する。
 
ヴァーセッタよ。  これが天界の最高位の世界に入る道である。


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