瞋恚 ( しんに ) 説法 
 
      南伝、如是語経 一、一、二       漢訳 増一阿含経 五、二
 
             
                   ( まさに一法を断て )
 
 
  このように私は聞いた。
 
ある時、世尊は、サーヴァッティーの ジェータ林なる、祇園精舎の園におられた。
 
その時、世尊は、比丘たちに告げて、このように説かれた。
 
 
「 比丘たちよ、まさに一法を断つがよい。 一法を断たば、なんじら必ず、
 
 煩悩を滅し尽くして、聖者たることを得るであろう。  その一法とは何であろうか。
 
 いわゆる 瞋恚 ( 怒り ) が それである。
 
 比丘たちよ、まさに瞋恚を断たば、なんじら必ず 煩悩を滅しつくして、
 
 聖者たることを得るであろう。」
 
 
かく教えて、世尊は、さらに重ねて、このような偈 ( げ ) を説かれた。
 
 
          
            「 瞋恚に かりたてられて、
 
             人は 悪しき処におもむく。
 
             まさに つとめて 瞋恚を捨つれば、
 
             すなわち 煩悩滅尽して 聖者たらん。」
 
 
 
 
                                                  
 
                                                   ・