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雉 ( きじ ) の 火消し
仏教説話 ジャータカ物語 より
昔、野火が林を焼いたことがありました。
その時、林の中に 一羽の雉が住んでいました。 その火事を見て、身に自ら力をつとめて、火事を
消そうとしました。
飛んで 水中に入り、自分の羽毛を水につけ、水の しずくでもって、大火を消そうとしたのであります。
しかし火は大であり、水は少ない。 たびたび行き来して、疲れ おとろえたが、しかし雉は少しも
それを苦にしませんでした。 その時、帝釈天がやって来て、雉に聞きました。
「 汝は 何をしているのですか。 」
答えて言いました。
「 私がこの林を救おうとするのは、衆生 ( いきもの ) を あわれむからです。
この林は木陰が広く、生物を育てるのに適しています。 私の多くの種族や親族、さらに多くの
衆生が皆 ここを拠り所として生活しています。 私には身体の力があります。 この火事を見て、
怠り、なまけて、林を助けないでおれましょうか。 」
帝釈天は 問うて言いました。
「 汝は消火のために、精進 ( つとめはげん ) で、どれだけの時間をつくすつもりですか。 」、と。
雉が 答えました。
「 死ぬまでと 決心しています。 」
帝釈天が言いました。
「 汝の心は そうであるとしても、誰がそれを証知しているでしょうか。 」
そこで雉は 誓いを立てて言いました。
「 私の心は至誠であります。 この信念が、もし空しくないならば、火は必ず消えるでしょう。 」、
と。
このとき 浄居天の天人たちは、この菩薩 ( 雉 ) の 広大な誓いを知って、即座にその火を消しました。
古 ( いにしえ ) より 今に至るまで、この林のみが 常にうっそうと茂っており、火の為に焼かれない。
菩薩は このような宿世の実践において、なし難いことを よくなして、身命も財産も、さらに象、馬も、
七種の珍宝、自身の身体までも、惜しまないで、つとめ施して 倦 ( う ) むことがなかったのである。
この 倦まないことが ( 精進 ) であります。
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雉 ( きじ ) の 火消し
仏教説話 ジャータカ物語 より
昔、野火が林を焼いたことがありました。
その時、林の中に 一羽の雉が住んでいました。 その火事を見て、身に自ら力をつとめて、火事を
消そうとしました。
飛んで 水中に入り、自分の羽毛を水につけ、水の しずくでもって、大火を消そうとしたのであります。
しかし火は大であり、水は少ない。 たびたび行き来して、疲れ おとろえたが、しかし雉は少しも
それを苦にしませんでした。 その時、帝釈天がやって来て、雉に聞きました。
「 汝は 何をしているのですか。 」
答えて言いました。
「 私がこの林を救おうとするのは、衆生 ( いきもの ) を あわれむからです。
この林は木陰が広く、生物を育てるのに適しています。 私の多くの種族や親族、さらに多くの
衆生が皆 ここを拠り所として生活しています。 私には身体の力があります。 この火事を見て、
怠り、なまけて、林を助けないでおれましょうか。 」
帝釈天は 問うて言いました。
「 汝は消火のために、精進 ( つとめはげん ) で、どれだけの時間をつくすつもりですか。 」、と。
雉が 答えました。
「 死ぬまでと 決心しています。 」
帝釈天が言いました。
「 汝の心は そうであるとしても、誰がそれを証知しているでしょうか。 」
そこで雉は 誓いを立てて言いました。
「 私の心は至誠であります。 この信念が、もし空しくないならば、火は必ず消えるでしょう。 」、
と。
このとき 浄居天の天人たちは、この菩薩 ( 雉 ) の 広大な誓いを知って、即座にその火を消しました。
古 ( いにしえ ) より 今に至るまで、この林のみが 常にうっそうと茂っており、火の為に焼かれない。
菩薩は このような宿世の実践において、なし難いことを よくなして、身命も財産も、さらに象、馬も、
七種の珍宝、自身の身体までも、惜しまないで、つとめ施して 倦 ( う ) むことがなかったのである。
この 倦まないことが ( 精進 ) であります。
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