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                       ダンマ ・ パダ ( 法句経 ) - ( 9 )




 バラモンよ。  流れを断て。  勇敢であれ。  諸々の欲望を去れ。

諸々の現象の 消滅を知って、作られざるもの ( ニルヴァーナ ) を 知る者であれ。



太陽は 昼に輝き、月は 夜に照らし、武士は 鎧を着て輝き、バラモンは 瞑想に専念して輝く。

しかし ブッダは常に威力もて 昼夜に輝く。



すべての束縛を 断ち切り、怖れること無く、執著を超越して、めざめた人、 ――

―― かれを われは ( バラモン ) と呼ぶ。



敵意ある 者どもの間にあって 敵意なく、暴力を用いる者どもの間にあって 心おだやかに、

執著する 者どもの間にあって 執著しない人、 ―― 彼を われは ( バラモン ) と呼ぶ。



この世の 禍福 いずれにも執著することなく、憂いなく、穢れなく、清らかな人、

―― かれを われは ( バラモン ) と呼ぶ。



( 快楽 )、と、( 不快 )、とを捨て、清らかに涼しく、とらわれる事なく、全世界に うち勝った英雄、

―― かれを われは ( バラモン ) と呼ぶ。



前世の生涯を知り、また 天上と 地獄とを見、生存を滅ぼしつくすに至って、直感智を完成した 聖者、

完成すべきことを すべて完成した人、 ―― かれを われは ( バラモン ) と呼ぶ。





                  ―― ウダーナ ・ ヴァルガ より ( 6 ) ――




 この世においては、過去にいた者どもでも、未来に あらわれる者どもでも、一切の生き者は

身体を捨てて 逝くであろう。

智ある人は、一切を 捨て去ることを知って、真理に安住して、清らかな行いを なすべきである。



愛欲よ。  わたしは 汝の本 ( もと ) を知っている。  愛欲よ。  汝は 思いから生じる。

わたしは 汝のことを思わないであろう。 そうすれば、わたしにとって汝は もはや現れないであろう。



諸々の欲望に したがっているあいだは、心は 満足を得ることが無かった。

しかし 欲望から退き 休止することを 反省して見て、明らかな智慧によって 満足した人々は、

実に 満足しているのである。



苦しみと 苦しみの起こる本 ( もと ) を知る人は、どうして 愛欲を楽しむであろうか ?

思慮ある人は、世間における 絆 ( きずな ) を、棘 ( とげ ) であると考えて、

それを制し みちびくために 修学すべし。



つとめ 励むのは 不死の境地である。  怠り なまけるのは 死の足跡である。

つとめ 励む人々は 死ぬことが無い。  怠り なまける人々は、つねに死んでいる。



たえず ( 道に ) 思いをこらし、つねに健 ( たけ ) く奮励する。  

思慮ある人々は ニルヴァーナに達する。  これは 無上の幸せである。



修行僧らは、つとめ はげむのを楽しめ。  よく戒めをたもて。

その思いを よく定め 統一して、自分の心を守れかし。



この教説と戒律とに つとめはげむ人は、生まれを くり返す輪廻を捨てて、苦しみを終滅するであろう。



悪いものは 善いすがたをもって、憎らしいものは 愛しきものの すがたをもって、

苦しみは 安楽のすがたをもって、放逸 ( なおざり ) なる者どもを粉砕してしまう。



明らかな智慧があり、戒めを たもつ人は 福徳をつくり、ものを わかちあって、この世でも

かの世でも、安楽を達成する。



それ故に、つねに戒めを守り、精神の統一を守る者であれ。

真理を観ずることを学び、しっかりと気をつけて 落ち着いておれ。



これは 安穏に達する道である。  これは 清浄に向かう道である。

心をおさめて、この道を歩む者どもは 悪魔の束縛を捨て去るであろう。



詐欺や慢心をともない、正しくない行いにより、あるいは 他人から企まれて、人々を傷つけるならば、

その人々は 深い坑 ( あな ) の中に堕ちる。  人々は 実に ( 各自の ) 業に縛せられている。



悪い事をしても、その業 ( カルマ ) は、刀剣のように 真っすぐに斬ることは無い。

しかし、来世におもむいてから、悪い行いをした人々の 行きつく先を知るのである。

のちに、その報いを受けるときに、激しい苦しみが起こる。



信ずる心あり、恥を知り、戒めをたもち、また 財を わかち与える。

―― これらの徳行は、尊い人々の ほめたたえることがらである。  

「 この財は 崇高なものである。」、 と かれらは説く。  

これによって、この人は 天の神々の世界におもむく。



生きとし生ける者どもの あいだにあって、信仰と 智慧とを得た 賢い人にとっては、

それが実に 最上の宝である。  そのほかの宝は つまらぬものである。



勇敢に 流れを断て。  諸々の欲望を きっぱりと去れ。

諸々の欲望を捨てなければ、聖者は 一体に達することができない。






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