すべての者は 暴力におびえ、すべての者は 死を恐れる。
己が身にひきくらべて、殺してはならぬ。 殺さしめてはならぬ。
すべての者は 暴力におびえる。 すべての生きものにとって 生命は愛しい。
己が身にひきくらべて、殺してはならぬ。 殺さしめてはならぬ。
生きとし生ける者は 幸せをもとめている。
もしも 暴力によって生きものを害するならば、その人は自分の幸せを求めていても、死後には幸せが
得られない。
生きとし生ける者は 幸せを求めている。
もしも 暴力によって生きものを害しないならば、その人は自分の幸せを求めているが、死後には幸せが
得られる。
荒々しい言葉を言うな。 言われた人々は 汝に言い返すであろう。
怒りを含んだ言葉は苦痛である。 報復が汝の身に至るであろう。
こわれた鐘のように、声を荒らげないならば、汝は安らぎに達している。
汝は もはや 怒り 罵る ( ののしる ) ことがないからである。
ダンマ ・ パダ ( 法句経 ー 第十章 ー 『 暴力 』 より )
( ブッダは、布教の旅を続けて 人々を救いながら 慈悲の教えを説いておられましたが、
仏典に記録されているだけでも、少なくとも二回 大国の侵略を阻止しています。
ある時、強国 マガダの軍隊が進軍する道に ブッダが ただ一人で座っていました。
仏弟子たちは、ブッダの指示で 離れた所から それを見守っていました。
先頭の兵士からその事を聞いた国王は、戦闘用の象から降り、ブッダに礼拝して聞きました。
「 あなたは いつも森の中で瞑想しておられるのに、なぜ こんな所におられるのですか ? 」
ブッダは、 「 親族のいる林は 涼しい。」、 とだけ、返答されたと伝えられています。
これを聞いた国王は ブッダの意を悟り、撤退して行きました。
一人の聖者が戦争を阻止したのは、歴史的にも めずらしい事です。
最初期の仏典に残る ブッダの尊称の一つに、 「 なにものをも 恐れない人 」、 という
尊称がありますが、このような事実から来ているのかもしれません。
現代の戦争は、特に残虐です。 これらを阻止し、平和を実現するのは、私たちです。)
( 注 )、 「 親族のいる林は 涼しい。」
( 全ての人々を 自分の身内だと思って、慈しみの心で生きる事は 楽しいものである。)
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