ダンマ ・ パダ ( 法句経 ) ー ( 3 )




だらしなく屋根が覆われた家に、雨が漏れ入るように、このように、修められていない心に、

貪りの心は漏れ入る。

しっかりと屋根が覆われた家には、雨が漏れ入らないように、このように、善く修められた心に、

貪りの思いは漏れ入らない。


悪しき行為を為す者は、この世において憂い、死してのち、憂う。

すなわち 両所において憂う。

自己の汚染した 行為 ( 業 ) を見て、彼は憂い、彼は 打ちのめされる。

善き行為をした者は、この世において喜び、死してのち、喜ぶ。   すなわち 両所において喜ぶ。

自己の清浄の行為を見て、彼は喜び、彼は 喜びをきわめる。


たとえ、もし、益有ることを多く語る者であっても、それを現に為す者と成らないなら、怠る人である。

他者たちの牛を数えている牛飼いのようなもので、修行者の資質を分け持つ者には成らない。


気づきを怠らないことは、不死の境地である。    怠る事は、死魔の境地である。

気づきを怠らない者たちは、死ぬ事がない。 

気づきを怠る者たち  ―― 彼らは 死んだままである。


奮起あり、気づきあり、清らかな行為あり、物事を真剣に為し、また、常に自制し、教えによって生き、

気づきを怠らない者の福徳は、自ずと増え行く。


怠りある者たちの中にいながら 怠らない者、眠りについた者たちの中にいながら 多く起きている者、

―― 思慮深き者は、駿馬が 力のない駄馬を捨てて行くように、わが道を行く。


震えおののき、動揺し、守り難く、防御し難い心を、思慮ある者は、真っすぐに作り為す。

―― 矢作りが、矢を真っすぐにするように。


心は 極めて見難く、極めて精緻で、自らの欲する所へと落ちて行く。

思慮ある者は、心を守るもの。     守られた心は、安楽をもたらす。


母と父が、あるいはまた、他の親族たちでも、彼に為さないであろう 善きこと ――

それよりも、より 勝 ( まさ ) ることを、正しい思いに向けられた心は、彼に為すであろう。






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