ダンマ ・ パダ ( 法句経 ) ー ( 2 )
情欲にひとしい火は存在しない。
不利な賽の目を投げたとしても、 怒りにひとしい不運は存在しない。
迷妄 ( 利己主義 ) にひとしい網は 存在しない。 妄執 ( 執着 妄想 ) にひとしい河は 存在しない。
他人の過失を 探し求め、 つねに 怒りたける人は、煩悩の汚れが 増大する。
かれは 煩悩の汚れの消滅から 遠く 隔たっている。
つまらぬ 快楽を 捨てることによって、広大なる 楽しみを見ることができるのであるなら、
心ある人は 広大な楽しみをのぞんで、つまらぬ快楽を 捨てよ。
その行いが 親切であれ。 何ものでも わかちあえ。 善いことを 実行せよ。
そうすれば 喜びに満ち、苦悩を 滅するであろう。
岩波文庫ワイド版 「 ブッダ 真理のことば・感興のことば 」 より 抜粋
スッタ ・ ニパータ ( 1 )
( 岩波文庫 ワイド版 「 ブッダの ことば 」 より )
以前に 経験した 楽しみと 苦しみとを なげうち、 又、こころよさと 憂いとを なげうって、
清らかな 平静と 安らい とを得て、 犀 ( サイ ) の角 ( ツノ ) のように ただひとり 歩め。
怒りやすくて 恨みをいだき、邪悪にして、見せかけで あざむき、
誤った見解を 奉じ、たくらみのある 人、 ―― かれを、いやしい人と 知れ。
自分を ほめたたえ、他人を 軽蔑し、 みずからの 慢心のために 卑しくなった人、
―― かれを、いやしい人と 知れ。
目に 見えるものでも、見えないものでも、 遠くに 住むものでも、近くに 住むものでも、
すでに 生まれたものでも、 これから 生まれようと 欲するものでも、
一切の 生きとし生けるものは、幸せであれ。
究極の 理想に通じた 人が、この 平安の境地に 達して なすべき事は、次のとおりである。
能力あり、直く、正しく、ことば やさしく、柔和で、 思い上がることのない 者であらねばならない。
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