ブッダの言葉 ( 1 )
ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。 もしも汚れた心で
話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。 ーー 車をひく牛の足跡に
車輪がついて行くように。
実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの止む
ことがない。 怨みをすててこそ止む。 これは永遠の真理である。
この身体は水瓶のように脆いものだと知って、この心を城閣のように堅固に安立して、
智慧の武器をもって、悪魔と戦え。 克ち得たものを守れ。 ーー しかもそれに
執著することなく。
だれがこの大地を征服するであろうか ? だれが閻魔の世界と神々とともなるこの世界
とを征服するであろうか ? わざに巧みな人が花を摘むように、善く説かれた真理の
ことばを摘み集めるのはだれであろうか ?
学びにつとめる人こそ、この大地を征服し、閻魔の世界と神々とともなるこの世界とを
征服するであろう。 わざに巧みな人が花を摘むように、学びにつとめる人々こそ
善く説かれた真理のことばを摘み集めるであろう。
他人の過失を見るなかれ。 他人のしたこととしなかったことを見るな。ただ自分の
したこととしなかったことだけを見よ。
うず高い花を集めて多くの花飾りをつくるように、人として生まれまた死ぬべきである
ならば、多くの善いことをなせ。
一つは利得に達する道であり、他の一つは安らぎにいたる道である。 ブッダの弟子で
ある修行者はこのことわりを知って、栄誉を喜ぶな。 孤独の境地にはげめ。
水道をつくる人は水をみちびき、矢をつくる人は矢を矯め、大工は木材を矯め、賢者は
自己をととのえる。
人のいない林は楽しい。 世人の楽しまないところにおいて、愛著なき人々は楽しむで
あろう。 かれらは快楽を求めないからである。
戦場において百万人に勝つよりも、唯だ一つの自己に克つ者こそ、じつに最上の
勝利者である。
学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。 かれの肉は増えるが、かれの智慧は
増えない。
白鳥は太陽の道を行き、神通力による者は虚空を行き、心ある人々は、悪魔とその
軍勢にうち勝ってこの世界から去っていく。
すべて悪しきことをなさず、善いことを行い、自己の心を浄めること、 ーー これが
諸々の仏の教えである。
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